僕が受け続ける罰
「あ、あれ?」
話し終わるとしーんと静まりかえっていた。
俯く少女の瞳から涙が落ちる。
「ご、ごめんっ。嫌な話だったね」
慌てる聖。
「困ったなぁ…」
本気で困った顔をして頭をかく聖。
「その二人はどうなった?」
一緒にいた同僚が問う。
「生まれ変わって、結婚して幸せな家庭を築いたよ」
聖は満足そうに、嬉しそうに答えた。
───彼女たちが幸せな家庭を築いても…それでも僕の罪は消えないから、僕は罰を受け続けるよ……
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