(で、いつになったら戻って来るんだ?イース。)男はさも嬉しそうに肩をあげながら微笑んだ。嗚呼、こいつは学習能力がないのだろうか、毎日毎日同じ声で同じ笑顔で同じ事を聞いてくる。さらさらの金髪が太陽に輝いて眩しい。第一、存在が目立つから毎日毎日通い妻の如く押しかけて来るのはやめてほしい。さっさと区切りをつけてほしい。『裏切り者』と罵られたらどれほど楽だろうか。この男は、いまだわたしの事を仲間だと思っている。なんてお気楽な脳みその持ち主なのだろうか。




(で、いつ帰ってくるんだイース)
(その名前で呼ばないで)






馬鹿
(理解してよ)(苦しいから)



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