「携帯番号交換しない?」良い笑顔で岩崎は言った。はあ、まあ構わないが。僕の番号は090…。そういう僕に岩崎はぽかんと口を開けた。





「いや、赤外線でいいよ」
「えっ」
「赤外線ついてるじゃん、この携帯」




岩崎は携帯のカメラの横についている黒い楕円状のものを指差した。赤外線、ついていたのか。僕は初めて知った事実にうっかり「おおっ」声を漏らした。




「じゃあ俺の受けるから送信して!!」




簡単に言う岩崎に僕は動きが止まる。送信?メールじゃなく、赤外線?えっ、えっ?固まる僕に岩崎の笑顔がどんどん消えていく。そして岩崎はぽつり、呟いた。





「もしかして、やり方わからない?」



僕はその時の岩崎の「信じられない」といった顔を一生涯忘れれないと確信した。




現代っ子

(仕方ないなあ、俺が手取り足取り腰取り教えてあげる!)(いや、とるのは手だけで十分だ)




20120319
剣持はきっと携帯つかえないっていう妄想。
岩崎はデコメまみれ







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