南沢さん、そういう倉間の声がやたらと甘いときはとにかくヤりたいときだと俺は知っている。倉間はゆっくり俺の上にのし掛かるとその褐色の腕を絡めてきた。そして髪の毛で隠れたその左目がちらりと見えるまで近づく。俺はこいつの目が好きだ。嘘偽り泣く真っ直ぐな瞳が倉間の性格を物語っていると思う。 チュ、最初は可愛らしく音を立てていた唇も次第にいやらしく水音を奏で始めた。最初と比べると随分キスが上手くなったものだ、最初なんか息絶え絶えだった癖に。俺は感心しながらも倉間の吐息と舌に融けていった。
「南沢さん」 「ん」 「好きです」 「あー…知ってる」
そういうと倉間は嬉しそうにニカッと笑った。犬かなんかみたいだなと俺は笑いながら頭を撫でる。くすぐったそうな倉間の顔を見て、年下も案外良いものだ。そう思った夜だった。
20121004
甘々ってどうすればいいんですかね/89000番を踏んで下さったしーたん様へ!
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