ばっかじゃねえの。南沢さんは皮肉たっぷりにこう言った。この人はほんと素直じゃないってか、可愛いげがないっていうか。正直に「寂しいから構って」って言えばいいのに言えないでプライドばかりが高いから余計自分を苦しめるタイプなのだと俺は思う。

南沢さんが怒っている理由は南沢いわく俺にあった。俺が南沢さんと遊んでるときにゲームしてたから。あとゲームしてて南沢さんからのメールと電話に気がつかなかったから。俺としては全くもって悪意はなかったのだが今の南沢さんが俺の意見なんか聞くはずがなかった。ていうか、普段から俺の意見聞かないし、この人。



「大体さあ」



苛立ちが混じった南沢さんの声が響く。そんなにしかめっ面したらせっかくの美人が台無しですよ。茶化す俺に南沢さんはさらに顔を歪めた。



「ゲームと俺どっちが大切なワケ?」
「いや、だってボス戦だったから…」
「はあ!?」




そんな俺の発言で南沢さんの眉間にしわが深く刻まれた。いや、だってボス戦って重要じゃん。アンタだってこの前育成ゲームにハマって俺のこと1ヶ月放置したじゃん。俺がメール返さなかったの2、3回だろ?…ちょっと南沢さんは面倒くさい。ちょっとっていうかかなりだけど。


だけども俺はこの人がたまらなく好きなのでそんな南沢さんの愚痴を黙って聞いている。ていうか、こんな南沢さんが好きなのだと思う。自分勝手で、焼きもちやきで、かわいくて。



「南沢さん」
「なんだよ」
「好きです」



そして俺は勢いよく南沢さんを押し倒した。ギシ、ベッドのきしむ音がする。南沢さんは真っ赤だ。



「南沢さんゲームに嫉妬したんだ、かわいー」



そう笑う俺に南沢さんはさらに顔を真っ赤にして「うるせえ!!」と言ったあとこう言った。














20120316
南沢先輩が好きすぎて頭いたい
知り合いがリアルに私とゲームどっちが大事なの!!してて笑った






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