「ほんと、今時の子ってわかんない」



唇を尖らせて眉間にしわを寄せながらネネちゃんは言った。ここまで感情を隠さない彼女は気を使わなくては生きていけない今の世の中では絶滅危惧種であり、迷惑であるのと同時に大変素直である。

「なーんで、こんなのがモテるのかしら」
「わ、やめてよ、前髪崩れる!!」


その言葉にネネちゃんは「男が前髪ぐらいてうじうじ言ってんじゃないわよ」と吐き捨てた。
ついさっきのことだ、ネネちゃんがいきなり押し掛けてきた。ケーキを持って「これ、良かったら!」と笑うネネちゃんを見てママは笑顔でネネちゃんを僕の部屋に通した。


ネネちゃんは溜め息をつくと今度はゆっくり僕の頬に触れた。どきり、僕の胸が高なったのを彼女は知らない。僕は気持ちを悟られないように目のピントを外した。すると、均等にくくられた髪に目を奪われた。彼女の茶色い髪が光に透けている。それはそれは綺麗でネネちゃんが光に融けてしまうのではないかと不安になるぐらいだった。











「・・・・ところで、風間くんに頼みがあるんだけどぉ」
「合コンなら行かないから」
「なぜばれたし」




20120322
ネネちゃんはクラスの女子に高校の風間くん紹介して!とか合コン組んで!とか言われて良い笑顔で「まかせて!」とか言うけど風間くんはネネちゃんが好きだから断るけど結局押しに負けて行くとかいう風ネネおいしいです(長い)






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