俺、イオリンの作るパスタ大好き。目の前で無邪気に笑うその人は全くもってもうすぐ30歳の人とは思えない。童顔であるし、格好もする事も全てが若いためだろうか。彼はにやにや笑いながら顔を赤く染めている。アルコールが回ってきたのだろう。俺は彼に話しかけた。



「緒方さん」
「んー?」
「もう飲まない方がいいですよ、ていうかもう店閉めるんで」
「えー?」




緒方さんはそのままカウンターの机に擦り寄りながら「まだ帰りたくない」と熱っぽい瞳で言った。そんな、子供みたいなこと言わないでくれませんか?やたらと色っぽい見た目と行動の幼稚さのギャップに目眩がする。



「だってさあ、俺、この店だいすきなんだもん」



ニカッ、緒方さんは大きく歯を見せて笑った。仕方ない、俺は店の外に出ると『本日貸し切り』の札をかけた。





20120320
緒庵緒ってアリですか?
私は大アリです!!




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