※「忍足くんに援交現場を目撃された」から続いています

「じゃあ、十二行目からみょうじさん、読んで」
「はい」

 4限、現代文。教師に指名されたみょうじは、起立して教科書の音読を始めた。落ち着いた声で読み上げられるそれは耳によく通る。長いダークブラウンの髪は真っ直ぐで、基準服は着崩さずきちんと第一ボタンまで閉められている。スカートは膝より少し上くらいの長さで、肌は透き通るように白い。華美でない容姿は一見周りの生徒に埋もれてしまうが、長い睫毛に猫目っぽい瞳、色っぽい唇は魅力的で、グロスなんか乗せたら絶対に映える。胸の大きさは制服の上からじゃ目立たないが、スカートから伸びる脚線美は必ず男の目を惹く・・・俺の隣の列の、三つ前の席に立つみょうじなまえの姿を、俺は不自然にならない程度に見つめていた。

「みょうじってさぁ、結構可愛いよな」
「あー、お前清楚系好きだもんな」
「やっぱいいってああいうタイプ。純粋そうだし、絶対遊んでねえんだろうなあ」

 後ろの席の男子二人組の、そんな会話が聞こえてきた。俺が今まで気にしとらんかっただけで、みょうじの男からの評価はそこそこ高かったらしい。清楚で、純粋そうで、遊んでなさそう、か。朗読を終えて着席したみょうじに再び視線を戻す。少し揺れただけで靡く髪がキラキラと光った。


「みょうじ、今からええか?」
「あ・・・忍足くん。いいよ、行こっか」

 授業が終わって、昼休み。生徒達が各々弁当を取り出したり購買や学食へ移動したり、教室は騒がしくなる。俺はみょうじに声をかけて、教室から出た。




「んう、っふ、はぁ、んっ」

 向かったのは、人気の無い空き教室。俺は壁を背にして床に座り、みょうじを膝の上に座らせていた。第一ボタンまで閉めていたボタンは全て外されて、ホックが外されずり上げられたブラは首元で揺れている。露になったおっぱいを揉みながら、乳首に口付け刺激していた。

「ひあ、っらめ、噛んじゃやだあ」

 甘噛みするとぴくんと身体を震わせてそんなことを言う。だめ、はもっと、に変換されて、もっと強く、激しく乳首を刺激した。みょうじはぎゅっと俺の頭を抱える力を強めた。
 あの日、みょうじが援交しとることを知ってから、秘密を守ることを条件に定期的にこうして校内で身体を重ねるようになっていた。放課後や昼休みの空き教室、授業中の屋上、部室。いつも声をかけるのは俺からで、大体週に2〜3回。今日もこうしてみょうじを連れ出して、行為に及んでいた。
 暫く続けていた乳首への愛撫を辞め、うっとりした顔のみょうじの頭をなでた。

「舐めて」

 みょうじの耳朶をペロッと舐めてからそう言うと、みょうじは俺の頭から手を離して膝から降りた。みょうじは俺の足の間に座り、俺のネクタイを解く。シャツのボタンを外し、手慣れた手付きでベルトを外す。ズボンとパンツを同時に下げてちんぽを取り出した。元気になっていたちんぽを手で扱きながら、乳首ちゅ、と吸いついた。

「んぅ、っちゅ、ぢゅる、っ」
「ええで、みょうじ・・・めっちゃええわ」
「っふ、忍足くんのおちんぽ、すっごく大きくなってる・・・ちゅ」

 優しく頭を撫で、指に髪を絡ませる。柔らかくて綺麗な髪や。汚したなる。
 みょうじはペロペロと乳首を舐めていた口を離し、すっかり勃ちきったちんぽへと口を移動させた。我慢汁が滲みでた亀頭を一舐めして、根本から舌を這わせてきた。

「遊んでなさそう、なぁ」
「ふぇ? っん、ちゅ」
「クラスの男子が噂しとったで。っはあ、純粋そうで、遊んでなさそうって」

 みょうじは小さい口いっぱいにちんぽを咥えて、舌と唇をちんぽに這わせてくる。相変わらず上手くて、快感からどんどんちんぽが熱を増した。厭らしく舌を動かしながらこちらを見上げてくるみょうじは、授業中の様子からは想像できない程官能的や。唾液で濡れた唇が淫靡に光る。見上げてくる瞳は熱を孕んでいた。

「んぅ、ふ、っひゃ、んぅう」
「知ったらみんなびっくりするんやろなぁ、っはぁ、みょうじが実はこんなエロい女のコやったなんて」
「っ言わないでえ、っひゃん!」

 おっぱいに伸ばした手で唐突に乳首を摘むと、身体を跳ねさせてちんぽから口を離した。口からみょうじの唾液が垂れて、それがまたエロい。みょうじの頭を掴んで、みょうじの頬に唾液と我慢汁で濡れたちんぽを擦り付ける。柔らかい頬の感触を楽しむように押し付けた。めっちゃやらしい。

「ほら、もう欲しいんとちゃうん? めっちゃやらしい顔しとるで・・・?」
「んう、っふ、もう・・・」

 みょうじ身体を起こして、また俺の膝の上に乗って抱きついてくる。ショーツの両サイドの紐を解いて引き抜いてやると、密着した身体を揺らめかせてちんぽとまんこを擦り合わせた。まんこから流れ出てくる汁でぬるぬるして、気持ちいい。おっぱいも惜しげなく胸板に押し当てられて、柔らかい感触が直に伝わる。俺は手を伸ばして、指を一本まんこに挿入した。

「っあん」
「ほら、すりすりしとるだけじゃわからんやろ? まんこめっちゃ欲しがっとるやん」
「あぁん、っあん、忍足、くんっ」

 指を曲げてぐちゅぐちゅと抜き差しを繰り返してやると、腰をくねらせて甘い声で喘ぐ。耳元で聞こえるいやらしい声に興奮した。弱いところを集中的に刺激してやると、堪らないのかみょうじは耐えるように俺の耳朶にしゃぶりつく。唾液の水音と漏れる吐息がいやらしく、下半身にますます血が流れていくのを感じた。

「ひゃあああっ忍足く、っ気持ちい、気持ちいよぉっ」
「指一本でこないになって・・・可愛えな」
「あっいくっイっちゃ、イっちゃあああ、っあ」
「あかんよ」

 みょうじさんが今にもイきそうになった瞬間、指を引き抜いた。トロトロといやらしい液体が溢れ、みょうじさんは物足りなさそうな顔でこちらに顔を合わせてきた。

「イきたいんやったら、ちゃんと言うことあるやろ?」

 まんこの表面を撫で、ちんぽを擦り付けながら囁いた。俺ももう限界やねんけど、どうしても言わせたい。これは毎度のことで、俺は絶対みょうじさんにおねだりをさせてからしか挿入せんかった。
 みょうじさんは俺の膝から降りて、M字に足を開く。まん汁で濡れたピンク色のまんこが晒されて、息が上がる。みょうじさんは指でまんこを広げさせて、俺に見せつけてくる。

「っ忍足くんの、おっきいおちんぽ、なまえのえっちなおまんこにください・・・」
「もう、我慢できひんねんな?」
「うん・・・忍足くんのおちんぽで、奥までいっぱいおまんこして?」

 甘ったるい声でそう強請るみょうじの身体を、本能のままに押し倒す。濡れそぼったまんこにちんぽを突き付け、一気に奥まで挿入した。

「ひあぁぁあああんっ!! おしたり、くっ」
「はぁ、っみょうじ、みょうじ・・・っ」

 腰を掴んで、最初から一気に突きこんだ。あんなやらしい言葉も仕草も、あのオッサンに仕込まれたことなんやろうか。快楽の感じ方も、男の楽しませ方も、全部。何故だか無性に腹が立ち、乱暴とも言える動きで腰を振った。
 何より腹立たしいのは、そんなみょうじに一丁前に興奮しきっている自分や。

「おしたっく、んんぅっ! きもちいっおまんこ気持ちいいよぉっ」
「っは、こないにぎゅうぎゅう締め付けて、っほんまに淫乱やな、っ」
「んあぁあっごめ、なしゃいっあんっ! えっちでごめんらさひっいあぁあっ」

 身体を前に倒して、両手でガッツリとみょうじの身体を掴んだ。華奢で壊れそうな身体で、壊したい、という感情が沸々と湧いてくる。

「ひあっあぁあしゅきっ! おした、っくんっ!だいしゅきぃっあぁんっ!」
「! ・・・っく、あ、出る」
「ひあぁぁあんっ! わたしもイくっおまんこイっちゃうううぅっ!!」

 ビクッビクビクッ!! 二人の身体がほぼ同時に跳ねて、みょうじのピクピク痙攣するまんこのナカに精液をぶちまけた。





「なぁ、さっきの」
「え? なに?」
「ほら、その、言ってたやろ」

 情事後、後処理を終え乱れた制服を正していた。背を向けてボタンを閉じていたみょうじに声をかけると、くるりと振り返ってくる。あー、やっぱ可愛えわ。

「すき、ってやつ?」
「あ、あぁ、それ」

 自分でも焦りが声に出ているのがわかる。行為中、確かにみょうじが言った好きという言葉が、脳に張り付いて消えないのだ。いやらしく乱れながらあんなこと言われたら、どうしたってそうだ。聞きづらそうに聞く俺とは対象的に、みょうじはケロッとしていた。

「雰囲気出るでしょ。興奮したりもするし」
「・・・雰囲気作り?」
「そ。でも私忍足くんとのえっち好きだよ。すっごく気持ちいいもん」

 んーっ、と伸びをしたみょうじはすとん、と俺の横に座る。5限サボっちゃったねー、なんてすぐに話題を変えられつつ、スマホをいじりはじめた。
 まぁ、勃起したちんぽ挿入してパンパンやっとる最中に好き言われて、興奮したんは認める。確かにあれでかなり熱上がったし、否定はせえへん。でも、・・・

「なんやねん、ほんま」

 なんでちょっとがっかりしてんねん、俺。

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