『…寒い…。』

「まったく…そんなに足出してたら寒いに決まっているだろう。」

昨夜、神奈川にしては珍しく雪が降り現在の気温は2℃くらいしかなかった。

にも関わらず名前はスカートを4回も折り、タイツではなくハイソックスを履いていたため足は冷え切って真っ赤になっている。

「せめてタイツくらい履いたらどうだ?」

『だって伝線しちゃったんだもん』

「はぁ…それにその長さは規定違反だろう」

『まぁそうだけどさ…。でもさすがに長すぎ。』

「弦一郎に見られたら即反省文だな」

『そうだね』

そういいながら白い息を手に掛けすりあわせ手を暖めようとする。

「名前、手袋はどうした?」

『あぁー…かたっぽなくしちゃってさ…』

名前は手をぶらぶらとさせながら笑ってみるが柳は一瞬顔をしかめ無言で名前の手を取り自分のコートのポケットに一緒に入れた。

『ちょっ…柳』

「もう片方は自分の手袋をはめておけ」

『…うん』

名前は照れ臭そうに頷き、真っ赤になった顔をマフラーにうずめた。


end


↓おまけ


『柳ってそんなことするキャラだっけ?』

「嫌か?」

『別に…』

「それとやっぱりスカート折るのはせめて2回にしておけ。」

『なんで?』

「その長さだと駅の階段で8段下から見える」

『んなっ…この変態野郎!!!!』

名前はさらに真っ赤にしてカバンで柳の頭を殴った。でも柳は表情一つ変えずに笑っていた。

「見られたくなかったら戻すんだな」

『ったく…』

ブツブツ文句を言いながらもせかせかとスカートを直し、それからも柳の言うとおり折るのは2回までにとどめておいた。


 ̄ ̄ ̄

なんかありきたりな展開ですねww


自分で書いといてあれだけど柳は校則きっちり守ってて清楚な子と付き合いそう←



20120127 知