銀魂 短編 | ナノ

 普段コンタクトの子が突然眼鏡をかけるとなんかきゅんとする。
『すみません!!動かないでください!!!』


朝稽古の途中、名前が突然叫んだ。



「おい苗字!!!稽古を中断させるたぁどういうことだ?」



動かないでくれという名前を無視してずかずかと土方は名前のところに詰め寄る。



『いやぁああ!!!すみません副長!お願いですから少しの間動かないでください!!!』



「なんだよ」



土方が一歩下がる。



パリッ…



「ん?なんか踏んだ」



『あぁあああぁ!!!!!!!』



「あーもー!!!今度はどうした!?」



『私の…タクト…』



「あ?」



『コンタクト…レンズが…』



「あぁ…これか?」



『これかじゃないですよ!!!これないとほとんどなにも見えないんです!!!!!』



「なっ…俺にキレられても…」



『副長以外誰にキレろって言うんですか!!!!』



名前はもう涙目である。ドが着くほど近眼の名前にとってコンタクトがないのは致命

的だった。



「ったく…しゃーねーな…自室に戻れば予備のコンタクトあるのか?」



『いえ…。でも眼鏡ならあります…。』


「眼鏡じゃ面つけらんねぇしな…。じゃあいい、部屋戻ってろ」



『それが…』



「あ?」



『全然見えないので部屋に連れて行ってもらえませんか?』



「…しゃーねーな。お前らは俺が戻るまで総悟に相手してもらえ」



「なら俺が名前のことを連れて行きやすから土方さんはこいつらにボコボコにされて

てくだせぇ」



「誰がお前なんかを行かせるか。ほら、こっち着いてこい」



名前の部屋は剣道場からだいぶ離れている。



「あー…そのー…なんだ。」



剣道場から名前の部屋まで無言というのも無理があるから何か話しかけたはいいが土方はいい話題が見つからなかった。



「お前、視力どんぐらいなんだ」



何を聞いているんだ俺は、と思いつつも名前の返事を待つ。


『最近測ってないから正確じゃありませんけど前回の検診の時は左右0.05くらいでし

た』



「ほぉ…」


『………』



また無言。どうすっかと土方が考えているすぐ先に段差が見えた。



「段差あっから気ぃ付けろ」



『あ、はい』



この段差を過ぎるとすぐ名前の部屋がある。



「ほら、ついたぞ」



『ありがとうございました。』



一礼してから自室に入っていくのを見守っているとふとあることを思い出した。



――今までで一回もあいつの眼鏡姿見たことねぇな…





せっかくだから見てから行こうと思い名前を待っているとすぐに出てきた。



「………」



『あのー土方さん?』



「あ…あぁ」



高く一つに結った髪に黒縁眼鏡。



いつもと違う名前の姿に思わず見入ってしまっていた。



『やっぱ、変ですよね』



「そんなことないでござるよ!!!苗字氏よく似合っているでござる!」



『?』



――なんで今トッシーになった俺ぇええぇぇええぇ!!!


つかあんときにもうトッシーは成仏しただろーが!!!ってことはこれ素か?


そういやこういうのを眼鏡萌えとかポニーテール萌えっていうのか?





『あの…副長?』



「ななななななんでもねぇよ!!じゃっ…じゃあ俺はもどっから!!!今日はもう稽古いいか


らな!!」



土方はもうあたふたしながら言うことだけ言って走って行ってしまった。




―――




ごめんなさい。終わりが見えなくなりましたw

ただ単に眼鏡萌えする土方が書きたかっただけですw

20120226 知
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