銀魂 短編 | ナノ

 仕事の後は…
「んあー…やっと終わった…」

最近不眠不休で働きづめだった土方は大きく伸び、座椅子に寄りかかった。

机の灰皿は大量のたばこの吸い殻が詰められており、どれだけ土方を疲れさせたかを物語っている。

『お疲れ様です、副長』

そういいながら名前は入れ立てのお茶を文机の上に置きその場に正座した。

『副長最近働きすぎじゃないですか?たまには休みも必要ですよ』

「休めるときには休んでる」

『何日も明かりがついてましたけど?」

「むっ……」

『まぁいいんですけどね。そんなに仕事が忙しいなら補佐でもつければいいのに…』

「あ?いいんだよ、別に。読み書きすら怪しい奴にやり方教えてたらその間に書類一枚完成しちまう」

『ですかねー…』

そういいながら名前は立ち上がり座椅子の後ろに行くとえぃっと座椅子を引き抜いた。

「うおっ!!!」

もちろん土方は後頭部から倒れ込みそのまま頭は名前のひざに着地した。

俗に言う、膝枕である。

「びっくりしたー…なにすんだよ!!!」

『少しいたずらがしたくなっただけです』

名前が笑うと土方は膝に頭を乗せたままもぞもぞと横向きになる。

「ったく…ここは屯所だぞ」

『いいじゃないですか。たまには休んでください。じゃないと体が持ちませんよ』

土方はふーっと息をつきながらぽつりと言った。

「…しばらくこうしていていいか?」

『どうぞ…』

すぅーっと土方の髪をなでるとそのまま膝の上で土方は寝てしまった。


end



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20120202 知
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