銀魂 短編 | ナノ

 爆弾発言
地味だ地味だと言われつづけ何年たったんだろう…。今まであった人のなかに俺のことを地味だと言ったことがないやつがいるのだろうか。いるわけないよな、いるわけ。だって俺は地味だか…あ、一人だけいた。


「ねぇ、名前ちゃん。俺ってそんなに地味かな…」

「そういわれるとさ、そんなことないよとしか言えなくなっちゃうんだけど…」

「ごっ…ごめん!!そういうつもりじゃっ…」

「いいよいいよっ!!退がそんなつもりで言ってるわけじゃないってわかってるし!!」

「副長や沖田隊長、親戚の子供にもいわれるし…。」

「そうだなー…退は地味っていうより周りに溶け込むのがうまいだけなのかもね」

「そう…かな…?」

「うん!」

自信なさげにうつむきながらも照れる山崎を肯定しつつ我ながらナイスフォローと名前は心の中でガッツポーズを作る。

「だから潜入捜査とかうまいんだよ。局長や副長だってそこを見込んでこの間だって桂たちの中に飛び込ませたんだから。」

あぁ、あれか。と先日のわけのわからない試験を思い出す。今思えばよくばれなかったもんだ。いや、最後に警察手帳落としたけど…

「だから退はもっと自信もちなよ!!退には退にしかできない任務があるんだから」

「あ…ありがとう…」

こんなに人に自分をほめてもらえたことがあっただろうか。思い返してみりゃ毎日副長に理不尽に殴られ、パシられ、あんぱん食ったことしか思い出せないや。

「私はそういう退が好きだよ!!」

はい、ここで名前ちゃんお得意の爆弾発言。本人は友達としての意味なんだろうけどやはりあせる、というより照れる。女性に免疫のない自分にとっちゃいきなり銃口を向けられたようなもんだ。

でもね、時々真に受けたいと思うことが多いんだ。

あぁ…そうか、これが俗世間で言う恋ってやつなんだな。


――

オチ考えてたんですけど忘れましたwだめだこりゃw

突然ですが、退は大好きです。

20121223 知

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