「小太郎はバスケと私どっちが好きなわけ?」
「えーそれ聞いちゃう?うーん…どっちも大事だよ!」
バスケ雑誌から私へと視線を向け戯けて答えるのは私の彼氏。
ここは嘘でも お前に決まってんだろとか言う場面だと思うんだけど。
このバスケ馬鹿にはつくづくガッカリさせられる事ばかりだ。

「…まあ小太郎だしな、うん。」
「え?なにー?」
「小太郎がバスケ馬鹿だって再確認したの!」
そう言った私を見つめる小太郎が一瞬大きい猫みたいな目を細めて大人びた表情をした小太郎にドキッとした。

「今ドキッとしたでしょちな」
「…してないし」
本当はしたけどここで本当のことをいうのは癪だ。なんせ私は今機嫌が悪い。小太郎のせいでだけど

「俺さバスケは生きがいなんだよねー楽しくて仕方ないしバスケが無い生活なんて生きてないのと一緒って感じ」

「…小太郎ってデリカシー無いって言われない?」
口ではこう言うけど小太郎が言いたい事は分かってる。
だからみなまで言わない。

「そうかな?まあこれで分かるちなも相当じゃない?」
「お褒めに預かり光栄でーす」

「ブフッ!さすがちな!その切り返し最高!」


今はこうして笑いあう事が愛の形だって私は思ってる。



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