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彼の考察
メロってせっかちだと思う。

あと、ヤキモチ焼きだと思う。

あと、おこりんぼだと思う。

つまり、

とても、

困る。


数分前に自分が発した言葉が頭の中を何周したか分からない。

「Lって最高に優しいね!!」

せっかちでヤキモチ焼きでおこりんぼの彼がこの言葉をどう受け取るか。

…言った方に責任有り?

ソファの向こうに見える金髪は、もたれかかってるから動きなし。ただ聞こえてくるのは猛烈なパキパキ音だけ。太らないのが羨ましい。

「めろ??」
「……」
「無視しないでよー」
「してない」

してました。

でもこれを言っても不毛なので、言い返すのはよそう。

返事があるだけチャンス!板チョコ一枚持って突撃だ。

ソファまで駆け寄って、嫌がられる前に飛び込んでしまえ!

「メロ」
「…んだよ」

冷たいけど押し返さないから反応は上々。

ソファの上にメロ。メロの上に私。向かい合って、覆いかぶさって。

「Lが今年はクリスマスのメロのスケジュール空けてくれたんでしょ?私メロと二人きりでいられて幸せ。溶けちゃいそう」
「溶け…!?馬鹿」

何の妄想をしたのか赤くなるメロは、なんていうか可愛い。

メロって愛らしい人だとも思うの。

「だから、さっきのは私の大好きなメロとの時間を作ってくれたLに感謝しただけ。それ以外の意味はないよ」

意見は明確にはっきり。敏感な彼を、これ以上不安にさせることがないように。

「別に、いちいちそんなこと言わなくても分かってるし」


追加・メロって意地っ張りだとも思う。

でもそこが可愛いところだよね。

「じゃあうんと甘くして、二人で溶けちゃおうか?」
「…何言ってんだよ」
「かかって来い!」

ふざけていたら、ぐるりと返され形勢逆転。

「…煽りすぎ。手加減しないからな」

やばい、やりすぎた!

焦りながら、引き続き考える。


追加の追加・メロって、うんとカッコいいと思う!


彼の考察
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