あとがき と おれい**（という名の いいわけ！）


心菜様リクエスト「怪我で帰宅したメロを看病する」でした。

伺ったところ怪我は原作の爆破後とのことで、管理人もそのシーンはいつかやりたい大切なシーンだと思っていたので、今回は原作寄りのおうちを書く時と同じ感じで作りました。

いかんせんここまでのリクエストのお話のような甘い雰囲気とは異なりやや切なめな仕上がりなのですが、原作寄りのお話にする時はより細かく調べるので愛情や思い入れは沢山込めて作成しました。

今回のお話を作るにあたって、原作と睨めっこしつつ火傷について調べまくりました。メロは11月11日に爆破後、19日にはSPKを訪れていて、リドナーとの会話から少し前にはリドナー宅に上がり込んでると思われますが、しかしケロイドになる程の火傷はその期間では治らないし正確に言えば診断もはっきりしない時期なようで…。
行動していることを考えて傷は残るけどギリギリ動ける、という形にして書きました。

お話自体は2009年11月11日深夜が冒頭になります。ヒロインはハウスを卒業した後、普通に就職したものの、自分の生い立ちやハウスの特殊性、そしてメロとの別れ、色々なことをうまく昇華できずに満たされない時間を過ごしているイメージにしました。

メロといえば一番の魅力である儚さ切なさが存分に出るようにしたく…「意地悪で意気地なしで意固地」の部分、メロのいいところも悪いところも理解しているヒロインだからこそあえての"意気地なし"に思いを込めてみました。

「呪い」は暗いかな…？と悩んだのですが互いへの執着やそこにこだわったせいで色褪せてしまった日常を呪いとし、目を開けられなかった朝の出来事と絡め眠り姫にリンクさせてタイトルをつけました。勿論、呪い解ける時なのでいい意味です！

「やっぱりこれでは甘さが足りん！」と思い、リクエストとして重視すべき「看病」らしい描写を増やすべく、会話の多いシーンも入れてみました。トーンはしっとりしていますが、ちゃんと通じ合えている二人の話になっていたらいいな、と願っています。

素敵なリクエストをくださった心菜様、そしてここまで読んでくださったあなた様、楽しんでいただけたら幸いです。
どうもありがとうございました！