話題に気を付けて2
ファミリーレストランの中はやや油臭かった。本部を抜け出し休憩に出るなら近場ではこのレストランが一番ちょうどいい。死角があるので人目につきにくく、人の入りも少ない為会話しやすいのだ。「バレンタインシーズンですね」
「そんな時期なのね」
「ニアに何か用意した方がいいですかね?」
「私パス」
「…いやいや私も…えっ!やりませんよ!?」
ジェバンニの焦りに呼応するようかのようにグラスの氷がからんと音を立てて割れた。
「そういえばナナさんが私に用意してくれるって言ってたからナナさんの分は用意するわ」
「友チョコってやつですか」
「そうね」
「…」
「多分ジェバンニにはないから何も悩む必要ないわよ」
「…相変わらずきついですね」
「さ、私先に戻るわね」
「あ…お疲れ様です…」
話題に気をつけて2
とか言って仕方ないからジェバンニにあげるチョコ探しに行ってあげるリドナーなのでした。