ひとりごと | ナノ

* 2020.07.03 DREAM

7/3ソフトクリームの日

「ありがとまっとーー!」

買い出しに出た帰りに、近くのカフェでマットがソフトクリームを買ってきてくれた。

暑い日のソフトクリームは、溶けるのが一段と早い。

受け取る時には先端の丸くなっているそれをスペシャルハッピーに手渡されると、もうにこにこが止まらない。

「つめたい!おいしい!最高っっ!」


**


ソフトクリームを買って、振り返る。

たったそれだけのことしかしてないのに、得るものが多すぎる。一粒万倍。

俺の手元を見てぱぁっと明るくなる表情。

差し出せば、完璧なスマイル。

彼女より美人なら世界中に沢山いるだろう。
でも笑ってもらえてこんなに嬉しくなるのは彼女だけだと思う。

不貞腐れてる時は面倒だなと思うのに、屈託のない笑顔を見せられるとむず痒くて堪らなくなる。

だからたまに、こうやって引き出してみたくなるんだよね。

「今日ソフトクリームの日なんだってよ」
「そうなの?くわし〜い!」

ご機嫌な声を耳に、俺たちは昼下がりの帰路を進む。
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