受け取ってから数日が経ったムエット頼りで書くので、つけたての香りとは誤差があるかもしれません。あくまで個人の感想のひとつとして受け止めていただけたら幸いです…！
【夜神月】…公式情報「爽やかに香り立つハーバルシトラスのトップノートから、パチュリの苦味が陰りを落とすミドルノートを経て、力強いレザーノートに温かいアンバーが緩やかに広がるラストノートへ。」
一言で表すなら「キリっとシャープな男性を意識する香り」といった感じです。ムエットが黒くて、公式情報にもレザーノートと記載があるからか、非常に格好よさ高級感を感じます。他を寄せ付けないこだわりの強さを感じるようなシャープで、身なりをきちっと整えていると感じさせる香りの系統です。
香水でイメージする割とメジャーなタイプの強めの香りで、市販品の香水の系統と照らし合わせるとユニセックス〜メンズ寄り系統です。すごーく雑な例えですが男性向けフレグランスのＡＸＥや、高級なサロンで馴染みがありそうな雰囲気です。
【リューク】…公式情報「みずみずしく弾けるフルーティーのトップノートから、ウッディの静かな渋みが顔を覗かせるミドルノートを経て、湿り気を帯びたベチバーにじわじわと侵されるラストノートへ。」
リューーーク！！！期待していましたが、期待通りの面白い香りで大変気に入ってしまいました。アップルのフルーティーさが活きていながら、基本ベースはウッディの渋めな印象が強いです。ウッディで渋め…なのにやっぱりどこか爽やかにフルーティーで、癖のある、普段あまり接しない香りだと感じました。オシャレ。
これは市販品で例えるとユニセックス（やや男性寄り）かな。モミの木のような針葉樹をぱきっと折った時に出る匂いに似ています。笑
【Ｌ】公式情報…「ふわりとした空気感が香るオゾンのトップノートから、白い花々が涼やかに通り抜けるミドルノートを経て、心地よい甘さが落ち着きを感じさせるホワイトムスクのラストノートへ。」
Ｌは本当に感動しました…。プリマニアックスさんの香水はどれもキャラクターについて考えて作られていて、どのキャラも「なるほど」な香りですが、「一番人気であろう」そして「一番売れるであろう」Ｌをどう位置づけるのかも気になっていました。
洗いたてのシャツと表現されていたので石けん寄りのホワイトムスクを想像していましたが、思いのほか匂いが淡く、６種類の中で一番香りの主張が少ないです。その「特徴のない」感じがまさしくＬっぽくて感激しました。トップノートのオゾンはつけたてやや除菌アルコールのような雰囲気を感じましたが、手元のムエットではほんのりした甘さが際立っています。これぞユニセックスでやや女性寄りかな。
市販品で例えるとフローラルの強くない爽やかなタイプのシャンプーや、化粧品のような香りです。一番扱いやすい香りで誰にでもお勧めという感じ。
よーくかいでるとやっぱりぴりっとオゾンなのかアンバーなのか、男性的に感じる香りもして、それが「えっＬの素肌なのそうなの」感がたまらんですわ（崩壊）
【弥海砂】公式情報…「ファンシーな甘酸っぱさをもたらすベリーのトップノートから、グレープやメロンが明るく光るミドルノートを経て、可憐なマカロンがそっと包み込むように漂うラストノートへ。」
ミサミサで大変嬉しい誤算は、思っていたイメージと全然違ったことです**ミサミサの感じからがっつり女性向け、ピンクのイメージそのままのムスク・フローラルを利かせたど甘ったるいタイプの香水になるのだと思っていたのですが、プリマニアックスさんを完全に舐めてました。そんな安易じゃない…！
かなり印象的なのがグレープとメロンの香りで、「甘い！」より「果物！」って感じの匂いです。ミサミサのポップでキュートで一途なところは、ただ甘いだけの香りではなかったんだなぁと妙に納得してしまいました。雰囲気でいうと香水というよりコロンのような軽快な感じも含んでいて、ティーンモデルとして明るいながらちょこっとお洒落な小技利かせてる感じの香りです。フルーティーさを中心に言及しましたが酸味や清涼感は少なく、ムスク・フローラルの甘さではなかったというだけで、甘さの強い系統であることは間違いありませんし、完全に女性向けの香りです。
市販品で例えると、フルーティータイプの整髪料や、近くに果物のグミやガムが置いてあるような香り。
【ニア】公式情報…「ウォータリーノートがふわふわと広がるトップノートから、ほのかな甘みのクラリセージが混ざり合うミドルノートを経て、パインツリーが深みを増してゆくラストノートへ。」
ニアは公式情報で想像していた通りの香りでした！私のムエットに強くついてしまったのかはたまた商品自体がそうなのか分からないのですが、ニアに持つ印象よりは香り自体は少し強めです。が、香りの系統としてはまさしく凛と澄んだ清潔感と、秘めた意思の強さを感じる白〜薄い水色をイメージする香りで、パウダリックムスキーの表現がぴったり合う感じに仕上がっています。シダーウッドサンダルウッドを含んでいるので少し締まった印象も出ていて、ユニセックスほんのちょびっとメンズもの寄りかな？な香り。
よーくかいでるとほんのり甘さもあって、印象としては「デキる人の洗練された清潔さ」といった香りなのですが、先述したウッディ系の渋みが内側に潜む思考の鋭さ・そしてこのほのかな甘さが成長途中の未熟さなんかに想いを馳せられる仕上がりになっているように思いました！
一番市販香水でありそうな系統の香りをしているので、香水がお好きでしたらこちらも使いやすいタイプだと思います。
【メロ】公式情報…キレのあるシトラスが冴えわたるトップノートから、ブラックチョコレートのほろ苦さが滲にじみ出すミドルノートを経て、バニラがミステリアスに溶けてゆくラストノートへ。
メロもまたどうなるのか！イメージはあるけれど想像が難しい香りでした。ムスクの利いている印象でしたが、意外にぴりっとした香りに仕上がっていて、それがまた「ああ、この時期のメロね！」と思ってしまうような、わくわくする仕上がりになっていました。本当にちゃんとブラックチョコレートの香りがして感動します！そこに甘さとしては柑橘類が入ってくるのですが、中でもオレンジの雰囲気が強く出ているかな。そしてぴりっとさせるのに、ここまでのウッディー系統ではなく香辛料系統の香りを入れています。なるほどこの癖はピンクペッパーとナツメグなんだぁと感心してしまいました。
よーくかいでいるとちゃんとバニラムスクのラストノートもあって、全体としてとても複雑な香りをしています。オレンジチョコレートとチャイを組み合わせたような雰囲気。実際にはもっと甘い印象を持っていましたが、マットの煙草や拠点を固定しないで活動するメロなので、揺れた髪からはこんな匂いがするのかもなぁ〜！と想像が膨らむ香りでした。
市販品で例えるのは難しい香り…あえて言うなら海外のコーヒーやお菓子を扱っているお店で感じられそうな香りかなぁ。
といった！感じでした！！本当に香りって受け取り手の印象の個人差が大きいと思うので、話半分で読んでいただけたら幸いです！
独断と偏見で色々表現するとこんな感じ
【香水っぽい】
月・ニア
【お化粧品ぽい】
Ｌ・ニア
【食べ物っぽい】
ミサミサ・メロ
【印象】
月→２代目Ｌやってた頃のバリバリキラ様状態
ニア→大人ではなく原作当時の若さ感
メロ→マットと一緒にいる頃の傷メロ
そう考えるとパッケージのイラストは香りの印象とリンクしてますね…！
キャラクターみんなそれぞれ「なるほど！！」な香りだったのですが、特筆したいのはＬですね。Ｌ自身が強い匂いとか苦手そうだし、香水って結びつかなそうな要素だと思うのですが、本当によく狙って見つけられたような、本人の形跡は残さない・でも触れたら何だか心に残ってしまう、そんな存在感が見事に表現されていると思います。あんまりハードル上げるのもあれですが…！笑
そんなフレグランスレポでした**
