なぜこんなにも貴方さまは無防備なのか私には分かりません。
私が見ている範囲で彼女に話してかけていた男性はすべてが軽く頬を赤く染めているのです。それから読み取れることなど簡単なことでした。しかし、なまえさまはそのいくつもの好機の目に何も気づいておられず、むしろ笑顔を向けているのですからいつでも誰かに襲われてもおかしくない。
誰かに襲われるくらいならいっそこの手で、
「ぁ、っ―、」
「っく、ぁ」
手で必死に口を押えて声を我慢しているなまえさまは今私の下で、私に抱かれている。他の誰でもない私に。この事実だけで私はもう喜びで胸が奮えております。
もう何度目かも分からないほど彼女の中に射精をして、倦怠感に包まれるもまだまだ私はなまえさまに欲情しておりました。一度私のものを引き抜いて、ゴムを抜き取るとそれの端を結んでゴミ箱にほおり投げる。そして、替えのゴムは箱にもう一枚も入っていないのを思い出しました。
「なまえさま…私、まだ」
「もっ、だ、めっ…んあっ」
「すみません」
口では謝りながら、またなまえさまの中にゆっくりと入れてなまえさまは嫌がるもちゃんと私を受け入れ、締め付けてくる。今なまえさまの中にある私のものは何にも包まれていない。直に感じるなまえさまの中は柔らかく暖かい。少し腰を動かすだけで私のものに合わせて中が動き、先ほどの何倍もの快感が私に襲ってきました。
私も、生でするまで出来るとは思っていませんでしたが、下で喘ぐなまえさまを見ているとどうにもやめられそうにもありません。
「はっ、ぁっなまえさま、」
「ノボリさっ、まさか…!あっああ」
「ゴムはしておりません、無くなってしまったので」
「やあっ、だめっ、あっう」
「今、それを言うのでしたらなぜ最初から言わないのです」
ろくに抵抗もせずに、私にやすやすと捕まってこうやって犯されて、いくら無防備だといってもこれほどまでとは。私となまえさまの夜勤が被る日に用もなくなまえさまを呼びつけてソファに押し付けて、早急に事を始めた私は最初からずっと疑問に思っておりました。抵抗されないのはいいことですが、こんなにされるまでどうして。
なまえさまの背中に手を回して抱きしめるようにしてまた腰を打ち付けると、やはり生で入れているからか水音が大きく聞こえこの行為の激しさを表していました。
「なまえさまっ」
「やぁっ、ノボリさっ、んっああ、あっ」
「っ、出しますよ」
「いやっ、ああっ」
私がそう耳元で言うと一段としまって、今度は何の隔てもなくなまえさまの中に出してしまいました。孕んでしまえばいい、そう思いながら出し切るまで痛いくらいになまえさまを抱きしめて、息を整えながら待っていました。その間なまえさまも私の背に手を回してしがみついていたのというのは、流石に私期待してしまうのですが。
なまえさまの唇に噛みついて口を割って舌をやらやらと噛めば小さな声を漏らす。
「ノボリさん、ど、して…」
「貴方さまが無防備すぎるのがいけないのですよ」
「っはぁ、ん」
「私の意識を、なまえさまが持って行ってしまわれるから、私は」
すると、私の頭に手を回してぐっと引き寄せて唇を重ねてきた彼女に私は勘違いを起こしてしまいそうで。しかし、私はもうなまえさまの中に出してしまった。最中は全然気にも留めていなかった現実が一気に降りかかってきて、もうなまえさまは私から離れられないと思うと優越感に浸れたような気がいたします。
そしてなまえさまからのキスを堪能していると、また欲情してしまいました。
「私、勘違いしてしまうのですが、」
少し目に涙を溜めているなまえさまと目を合わせてそう言うと、耳元で私に小さく言いました。
それを聞いてまた無我夢中で腰を打ち付け、気づけばなまえさまは気を失っており、それに気付いた私は私の精液で膨れているであろうお腹に手を当てて思いました。
彼女はいわゆる殺人鬼
(とんだ策士だったようですね)
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