源田「今日集まってもらったのは他でもない。佐久間のことだ」
辺見「そうじゃないかとは思ってたけど改めて聞くとムカつくぞ、源田」
成神「大丈夫ですよ。俺的には辺見先輩のデコの方に殺意を感じるほどムカついてるんで」
辺見「もうやだ何この後輩」
源田「おいデコ。俺より多く喋るな」
辺見「悪い、源田。俺部活辞める」
源田「じゃあ鬼道のパンツもらって来てから辞めて」
辺見「全力で問おう。なぜ？」
源田「佐久間が欲しいって」
成神「デコ先輩乙！」
辺見「おかしいだろ！ いくら尻に敷かれ気味でも良いことと悪いことくらいはちゃんと教えるべきだ！」
成神「もう手遅れじゃないですか。天上天下唯我独尊、鬼畜ドＳな女王様って佐久間先輩のためにあるような言葉だし」
源田「アイツと出会ってから俺の胃は毎日大荒れ模様いえーい」
辺見「病院行け！ そのまま帰って来るな！」
源田「胃薬代が半端ねえ……！」
辺見「知るか。俺は帰るからな」
成神「待ってください、辺見先輩。助けを求める源田先輩を放っておくんですか。こんなにボロボロになってまで佐久間先輩の願いを叶えようとしてるんですよ。辺見先輩の協力があれば叶うかもしれない二人の願いを踏みにじるんですか！」
辺見「落ち着け、成神。よく考えろ。二人の願いってパンツね、鬼道のパンツだからね」
成神「俺、先輩がそんな人とは思いませんでした。どれだけ冷たく突き放しても手を差し延べてくれる優しい先輩だって……尊敬してたのに」
辺見「成神……」
成神「そんな先輩に、憧れてたのに」
辺見「……。くそ、わかったよ。行けばいいんだろ、行けば！」
源田「恩に着る！ デコ見！」
辺見「着なくていい！ それと辺見な」
成神「ｗｒｓ」
辺見「？」
鬼道「で、話とはなんだ」
辺見「あー……、えっとですね」
鬼道「頼みがあるんだろう？ 俺に出来ることなら可能な限り協力しよう。言ってみろ」
辺見「その……、パンツ、ください」
鬼道「……。は？」
辺見「パンツくださいっ！」
鬼道「お前、俺の気持ちを利子付きで返せ」
源田「……というわけで、ムリでした。鬼道のパンツ」
佐久間「ならいいや。グラウンドの真ん中でサンバ踊って来いよ。全力で」
源田「ま、まじでか」