ある日、雷門中二年教室にて。
豪炎寺「風丸。悪い、それ取ってくれ」
風丸「ん」
豪炎寺「ありがとう」
そのまたある日、雷門中グラウンドベンチ付近にて。
風丸「豪炎寺。そこにあるあれ、取ってくれないか」
豪炎寺「ああ」
風丸「悪い、サンキュー」
そのまたまたある日、雷門中サッカー部部室にて。
風丸「円堂。あれ取ってくれないか」
円堂「え、これ?」
風丸「違う、そっちだ」
円堂「そっち?」
豪炎寺「これだろ、風丸」
風丸「ああ。悪いな、豪炎寺」
円堂「すげーな、豪炎寺! なんでわかるんだ?」
豪炎寺「風丸のことならなんでもわかる」
風丸「ははっ、冗談ばっかり言ってると顔面踏み潰すぞ」
吹雪「ねえ、染岡君」
染岡「どうした、吹雪」
吹雪「なんで豪炎寺君と風丸君は"あれ"とか"それ"とかで通じるの?」
染岡「まあ……、熟年夫婦みたいなもんだな。あれは」
吹雪「じゅくねんふーふ?」
そんなことより、サッカーやろうぜ!