私と幸村の出会い

※中2設定

黒板に貼ってある座席表を見る。廊下側の前から3番目か。まあまあの席だな。まだ知っている人や友人が来ていないようなのでとりあえず席につくことにした。そう言えば私の左隣は誰だろう。横目で見れば、そこにはかの有名な幸村精市が座っていた。テニス部の三強のうちの一人で、1年生からレギュラーだという事は私も知っていたし、少し恐れ多かったが一応お隣りだから挨拶をしようと隣に目を向けると


「あれ、小学生が迷いこんじゃったのかな」


ん?幻聴だったのかな。え、あの幸村くんがそんな事言う訳ないじゃん。聞き間違えだよねあはは。


「ねぇ、聞こえてる?ここは2年生の教室だよ?迷子になっちゃったのかな?身長148cmのみょうじなまえさん」


厄介な人の隣になってしまいました。


(あの屈辱は一生忘れません!)



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title ひよこ屋

(20110306)
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