四十八手をテーマに書いてみよう、の一つ
R-18なので注意




「あっ、あ、はいっ、た」
「…!締めん、な、馬鹿…!」
お互い立ったまま、ハウンドの片足をあげさせ、レセプタクルを十分に開かせた状態で、ミラージュは己のコネクタを挿入した。
ほぼ同じ体格である両者にとって、支えもなく立ち合った格好で睦み合うのは至難である。
だが、戦闘後の洗浄室で手っ取り早く愛し合うには、これが一番だった。
「みらぁ、じゅ、あ、だめ、あ…!」
「ふッ…はうんど、はうんど、!」
コネクタだけではなく、ケーブルでも両者は繋がっている。
スパークまで届かせんとするパルスの交歓に、ファイアウォールなどありはしない。
ただただ、快楽を共に高め合うだけだ。
コネクタを抜き差しする度に、ミラージュしか知らないハウンドのレセプタクルはオイルを噴き出し、奥に構える子宮タンクへミラージュを導こうとする。
じゅぷじゅぷと鳴る水音は純情なハウンドをいつも苛む。
まるで、自分が自分でなくなるような感覚に陥る。
そんな時、決まってミラージュが、彼の腰を深く掴み、コネクタを押し上げケーブルから快楽パルスを流し込むのだ。
「うぁあぁああ…!」
ハウンドの上げられた片足がぶるぶると痙攣する。
レセプタクルの内部ケーブルが張り詰め、コネクタを強く包み込む。
「はっ…!この、バカが、よけぇなこと、考えてん、じゃ、ねえ!」
「あっ!あっ…!だって、だってぇ、!」
「俺だけ、を、みてろ…!それ、で十分…だろ…!」
ミラージュの首に回されたハウンドの腕に力が入り、両者を一層密着させる。
冷却水がオプティックからぼろぼろと溢れるハウンドに、ミラージュは更に劣情を煽られた。
優しく勇敢な友人を、もっと乱れさせたい、と。
無我夢中で口付け、舌を吸い口内オイルをかき混ぜ、余すことなく互いを味わう。
その間も腰をグラインドさせることは止めず、むしろ深く深く届かせようとする。
ミラージュのそうした動きに、ハウンドのレセプタクルはそれらを敏感に快感へと変換していた。
ケーブルを通じて送受信されるパルスも例に漏れず。
一度も挿入に使用されたことのない彼のコネクタは、今にもその猛りを解放せんと機体の揺れに合わせて震えている。
「おれぇ、も、だめ、あっみらっ、あっあっあ、きもちいい…!」
「はうんど、はうんど…!アぁ、!」
ハウンドのレセプタクルのケーブルは収縮し、シリコンはグネグネと蠢いてコネクタの射精を促した。
つい最近、子宮タンクがこの行為に慣れ、本能に従い降りてくるようになった。
ミラージュのコネクタの先端は、獲物を射止めるために、その入り口をこつりこつりと穿っている。
震えが来るような感覚に、ミラージュは戦場に居る時と同じ笑みを零した。
ハウンドはそれを受け止め、淡く笑う。
「みらーじゅすき、すき…、すきだ、きみがっすき、ァ、あ!」
「はうんど…、俺の、俺のもの、!ぐ、あ、っ…!」
一際ぶわりと昂ぶって、ミラージュのコネクタがうねる。
「いくイクいっちゃ、〜〜〜〜!!」
「ンン――!」
生殖オイルが子宮タンクへ迸り、その歓喜の感覚にハウンドもまた、高みへ昇った。
強過ぎる刺激は全てパルスとなって互いに送受信され、脊髄パーツを奔りブレインを圧迫する。
滅茶苦茶な過負荷で、主要なパーツが言う事を聞かなくなり、軽い暴走を起こしていた。
二人は目の前の相手すら見えなくなるほどの光量をオプティックより発しながら、同時に床にへたり込んでしまうのだった。
ミラージュのコネクタは抜けきらずにハウンドのレセプタクルに納まっている。
第二ラウンドが始まるのは、時間の問題だ。
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