※死ネタ注意



スパークだけの存在になって久しい。こんなあやふやな存在になってしまって幾月が経ったのだろう。目の前には刻一刻と姿を変えていく世界がある。俺は永遠に変わらない。

お前の前に、堂々と姿を現せたらどれだけ良かったか。全てが終わってしまってから後悔を始めるなんて、愚かしいにも程がある。きっと俺の言葉は届かない。俺はもうお前に触れられない。俺の言葉はもう、風の音として流れていくんだ。

それでも俺は、生にしがみついていたかった。それがこのザマだなんて。俺は欲しかったんだ、俺を認める世界が。俺は欲しかったんだ、俺を認めてくれる白銀の首領という存在が。でも、もう全部亡い。あのお方は変わっちまった。俺は何のためにこんな存在になったんだ?お前という得難きものを捨ててまで。

今更、お前が恋しいだなんて。笑える失態だ。俺にはもう鋼鉄の体はない。俺はもう化け物と同じさ。死にながら毎日を生きてるだなんて。なんて馬鹿らしい。なんて、俺らしい。

お前が居れば笑ってくれたのかな。お前が居れば怒ってくれたのかな。お前が居れば、俺は、生きてたのかな。なぁ、スカイファイアー。

生きているうちに話せば良かった。生きてるうちに会いたかった。

お前が好きだったんだ。

2013/02/11
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