総悟に連れて行かれた場所は、 みんなが居るところから少し離れた草が茂っている場所だった。 私は手を離され、そこにちょこんと座らされた。 『‥‥総悟なに?』 「後ろ‥後ろ向きなせェ!!」 総悟がキツい口調で言う。 なんだよ!呼び出した癖に、 拉致った癖にーーっ!! 私はムスッと後ろを向いた。 総悟がスッと私の髪の毛を上げる。 私は気づいた、キスマークが見られる!!! 『め‥総悟ダメッ!』 だけどもう遅かった、 「ねえ、これ何?土方との?」 総悟が標準語=不吉? 『違う!土方くんはそんなんしない!!』 「ふーん、じゃあ誰とのなんですかィ!」 『‥‥高杉』 チラッと見ると総悟の顔色が一瞬変わった。 「高杉の‥ヤロー‥」 ん?なんだ?ボソッと何か聞こえたような‥ また幻聴か? ー―ちゅ え? 総悟が首筋にキスをする、 ちょうど、高杉とおんなじぐらいの所に。 なんで?私は頭の中が混乱する。 総悟はまた別の場所に、 ー―カプッ また高杉の時みたいに首筋に刺激が走る。 『ちょ、総悟何してんの?!?!』 ー―ちゅうちゅう 今度は吸い付く、高杉の時より激しい‥ 一体、何考えてんの? ほんと、平和を壊す人の事は分かりません [prev|next] |