佐藤がよろけた、 それを俺が抱きしめるように支える。 な‥、とっさに抱きしめてしまったけど、どうしようか、この状況ーー! 『ひ、土方くんごめん。しばらく寝てたから』 「ふーん、そうか。」 俺が離そうとすると‥ 『もうちょっとこのままがいいッ』 「ん、分かった」 ちょっとォオ!! 分かったとか言っちゃったけど!? このままとか俺の理性が持たねーッ! っていうか、付き合ってないのに 『土方くん、私は総悟に嫌われちゃったのかな?』 総悟は嫌ってない、むしろ佐藤のこと好きなんだ‥ てなんか、言えず。 「いや、嫌ってないと思うぜ?たぶん、嫌いな子にはちょっかい出さねえよ。」 『そうなのかな‥?土方くん、ありがとッ』 佐藤はそう言って俺から離れる、 『ハンカチ、洗って返す!』 「おう、」 そう言って、俺は保健室を出た。 [prev|next] |