まとめ | ナノ





太陽が燦々と照ってる夏のある朝のこと。


「おーい!名前〜!」


目の前に俺の大好きなやつがいた。


『あ、総悟氏』


ん?総悟氏?氏、って何んでさァ!!


「その…氏っての辞めやせん?」


「えーなんでさ〜、せっかくトッシーから教えて貰ったのに」


え、待ちなせェ…なんでトッシー!?


って、トッシー居たアァァッ!!
ティッシュ配ってるウゥ!



「んまぁ、とにかく辞めなせェ。ちょっと待ってくだせィ!!」


『え?あ、うん』



省くが俺ァ、トッシーをあの後始末した。


とまぁ、此奴は人に流されやすくて…超がつくほどド天然なやつなんでさァ


そんなやつだけど、俺はスキ。



×××



学校には害虫がいっぱいいる。特に男子。絶対に男子は名前の巨乳目当てであろうに…



ほら、またやってきた。


「お〜!名前ちゃん〜おはよ」


害虫が、害虫が、名前に触れようとしている!

『あ、おは…』

――バシッ!


「触んのは禁止でさァ」

「な、なんだよ!挨拶したぐらいだぜ?」
「黙れ、名前が腐っちまうだろィ」

「あぁ?んだとー」


その時黙っていた名前が口を開いた。


『やめてよ!!総悟くん、いい加減にして』


「え…どういうことでさァ…」


『私のせいで人を嫌な思いにさせたくないのっ』


「名前…」


名前は走り去って行った。
俺が親切だと思ってやったことが迷惑になってたなんて…ぞくに言う【ありがた迷惑】ってやつですかィ。



その日から、名前とは話さなくなった。

それと同時に名前の番犬が居なくなったと、害虫達が名前に集る。


別にいいんでィ、俺は結局迷惑だったんだから…もう知らねーや。


×××


ピクン!


なんか嫌な予感がした。


俺は何処にいても名前を見つけられる。そんな能力を持っている気が小さい時からしていた。



だから、今日もその能力で名前を見つける。


「はぁ…はぁ…」


走って走って、名前を見つけ出すために走った。


すると、体育館裏にから名前の声が聞こえる。




『……きゃあ!!もう…辞めてくだ…さい』

「はは、透けてやんぞ」


陰からそっと見ていると、水を掛けられてびしょびしょの名前と集ってニヤニヤしている男子達。


俺は腹の底から怒りが沸いてきた。


「許さねェ、絶対に許さねェ!!」


陰から飛び出し、男子達のもとへ突っ込んで行く


「ウオォォォッ!!!」


ボス的なやつを思いっきり殴った。


『そ…総悟くん!!』


「そんな透けた服でうるうるされちゃあ、俺の理性が持ちやせんぜ?ほら、これ着な」

『あ…』


ぽっと頬が染まるのを見てから、俺は自分のパーカーを名前に着さした



「あ、あれは番犬!にっ逃げろ」


「待ちなせェ…」

「ひっ」


殴られるかと思いグッと目をつむる男子達に俺は殴らずこういった。


「今度、名前に手を出したらSMプレイしてやりやしょう。俺ァドSなもんで、だからきついぜィ」

「「すみませんでしたあぁ!!」」


逃げていく男子達に俺は鼻で笑った。



『総悟くんっ、ありがと』

「いやあ…あ、それより!俺ァ、名前に言われたこと傷ついたんですぜ?」

『え、あぁ…ごめんね!でも今はやっぱり総悟くんが必要て言うか…居なかったらなんだか怖くって…』

「俺もでさァ!俺も名前が居なくちゃあなんか不安なんでィ」


俺はいい案を思いついた。


「じゃあ、契約しやしょう!!

『契約?』

「名前を守るっていう契約でさァ!!だから契約のキス、サインの代わり。んっ」

そう言って名前の唇を奪った。


『あ、わ、わ!』

「大丈夫ですかィ?」


倒れる名前を支えてやると名前は顔を真っ赤にしながら抱き付いてきた。


これはサイン完了の印。



番犬契約


(これから、名前を守りやすぜ!)

(よろしくです。総悟氏)

(それ辞めなせェ!)



⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒

利子様、この度はリクエストありがとうございます!1ヶ月程待たしてしまいました(´・ω・`)すいません。ギャグ切甘というご要望でしたが、なんだか無我夢中で書いたので変になってしまった(゚∀゚汗)またリクエストしてくださいな!


2011 0712 すばる




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