まとめ | ナノ





王様ゲームという名のゲームで、俺が負けたのは初めてだった。


『シャアァッ!私が王様!!』


よりにも寄って、俺と並ぶ程のサディスト名前が王様になってしまった。


「(頼みまさァ‥!何も起きませんように)」



『じゃあ、1番。いちご牛乳買ってきて〜』

「王様ゲームでもパシリかよオォ!!俺、1番だから買ってくる」

「ジミー、俺の分も」

と銀時が言うが

「無理です」

山崎はそう言って食堂へ走って行った。


「はぁ―…、セーフでさァ」

『沖田に当てようと思ったのになぁ、ちょっと残念』


これもまた満面の笑みで言ってくるから逆に怖い。


「まぁ確かに沖田に当たれば面白かったよなぁ…ククッ」

「黙れチビ」

「お前も一緒だろ!」


ムカつきまさァ。名前も高杉も。





いちご牛乳を買いに行っている山崎を抜き、再び王様ゲームをやった。


「チッ(また3番ですかィ)」


と思った矢先


『やば、また王様なんだけど』
うーわ。こういう奴居るんですよねィ‥やたら運がいい奴。


みんな周り口々に「またかよ」「おもんね」「つまんね」とかの声が広がる。


「で、要望はなんだ?」


土方が聞くと、


『これね、当たった人最悪だよ。屈辱だよ』


また満面の笑みで言う


みんなの顔がサーッと青くなる。


もちろん、俺の顔も


『3番、猫耳つけてよ』


「じょ、冗談じゃありやせんぜ!!猫耳なんざ女がつけりゃいいじゃないですかィ!!」


「へー沖田くんが猫耳‥可愛い」

「ククッいい気味だぜ」

「おっ、俺は反対だからな猫耳とか」

と銀時、続けて高杉、糞土方が続く。


『まぁとりあえず、王様要望は絶対だからやってよ沖田くん』

はいっと猫耳を渡してくる。


とりあえず受け取るが悩む。が、みんなが見ている羞恥心に耐えきれず‥サッと猫耳を付けた。


「つけやしたッ!これでいいだろィ」


みんな絶句をしているのかぽかーんと俺の姿を見ているだけ。


『‥わ、可愛いよ沖田アァ!!』


抱きついてくる名前に不覚にもドキンとしてしまう。



「名前ちゃん買って来たよ〜…エェ?!」


山崎の目の前に広がっているのは、抱きついた名前と抱きつかれた沖田と鼻血を出している3人。


「2人は出来てるんですか…?」

『お!山崎お帰り。出来てないけどさ、これ見て!!』

そう言って名前は沖田を見せる


「沖田さん、耳が生えてますけど」

「見んじゃねー」

沖田は言いながら耳を隠す。


『‥‥あぁ、もうだめ可愛いすぎる』


バタンと名前が倒れる
それを俺が抱き止める。



猫耳沖田くん

(悪い気はしねーや)




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