事件はここから始まった。
「ん〜で、文化祭の出し物きめっからなんか案あるやつ、手ェあげろ〜」
ダルそうに言う銀八先生に少しイラッ☆ときた私は冗談でこんな事を言った。
『あーい。逆転喫茶やりたいでーす』
ダルそうに言った私の顔をみんながガン見してくるではないか!なんだ‥この空気‥、
「‥‥んじゃ、他にないよーだし。決まりな〜逆転喫茶で。あ、パフェ用意しろよ」
銀八先生はそれだけ残し去って行った。
んでもって、こっちは大変なわけで‥ブーイングの嵐!嵐!!嵐!!!
※ 説明しよう。逆転喫茶とは男女逆転し喫茶を行うことだ、男は女装,女は男装をし喫茶店を開くことである。
帰り道、幼なじみの沖田に散々言われた
「サイテーでさ。」
『何で〜?沖田女装似合うよ、きっと』
「そう言う問題じゃありやせんー」
いやいや、絶対的に沖田は似合う。私は沖田目当てで手を挙げたと言っても過言ではない。
ー――文化祭当日。
「うわ、ダボダボじゃん。」
沖田のを借りたのは良いが、ダボダボという事件。こういう時、男の子なんだ。と感じる瞬間である。
にしても、九ちゃんは似合う。まぁ普通にしてても男の子っぽいからなぁ‥。
神楽ちゃんは「兄貴の真似するネ!」とか言って三つ編みにしているが、普通に可愛いのだ。
他の子もやはり、九ちゃんにかなうやつは居なかった。
急いで沖田の様子を見るため廊下へ出た。
ー―ドンッ
誰かにぶつかった。目の前には倒れているメイド服の女の子。
『ごめん、大丈夫?』
手を差し伸べるといきなり引っ張られた。私は勢いよくその子の胸に飛び込んでしまった。
『・・・たッ、いきなり何?!』
「やだな〜、総悟でさァ」
え、嘘!確かに‥沖田っぽいけど!!
えー可愛いすぎだろ〜萌えるぐらい女の子だ。
ウィッグまでつけてるので長髪になった沖田はどっからどう見ても、女の子だった
「今、俺に惚れやした?」
「女として惚れたが男としては惚れてない〜」
「なんでィ、それ。後でお仕置きでさ!」
逆転喫茶(可愛い可愛い、沖田萌。)
(だまりなせェ‥)