「やーでさァ」
さっきからこの男「やだやだ」非常にうるさい。何言っても「やだやだ」とした答えないこいつ。こういう時は私からも仕返しをしちゃおうと考えた、
『うっさいな〜、もう。私もやーだ!』
「やだって、俺の何がいやなんですかィ?」
『やだ。全てやだ。』
半分正直な気持ちだった。まぁ、確かに総悟の事が私は好き。勿論、異性として。総悟はなんて思ってるかは分からないけど。でも、こういう風にいじわるする総悟は好きじゃない。
「うわぁ‥、酷いでさァ!名前なんて嫌いでィ」
『私だって、嫌いだもん!今の総悟やだ』
「やだやだやだやだ」
総悟が壊れた。口癖もなくなり、子供のように人相が変わったようだ。やだやだやだやだって連呼する総悟にイライラしてくる私。誰だってイライラするんじゃないだろうか。
『あーもう!やだーッ』
私は総悟のずいぶん先を早々と歩いた。
まだ、やだやだやだやだって言ってくる総悟。さすがに私も限界です、
『うっさい!・・・え』
後ろを振り向くと、総悟の顔がこれでもかというぐらいに近くにあって。少しでも動いたらもう触れてしまいそうで。
『な、なんですか・・』
「こういうのも、いやなんですかィ?」
『い、いや・・だもん』
「ふーん。顔赤いくなってやすけど?」
『やっぱり、やだー!』
やだやだ星人(本当は・・いやじゃないけど)
(素直になりなせェ)