まとめ | ナノ






どうしよう、大事なデートの日に風邪を引いてしまった。

馬鹿だ、昨日はしゃぎすぎた。

総悟が「傘入りなせェ」って言ってくれたのに入らずはしゃいだ結果風邪を引いて寝込んでる私。

お父さんもお母さんも私が今日デートって事で二人もデートすると言って居ない。





とにかく、総悟くんには言わないと‥

電話を掛けてみる。

『もしもし‥』

「あ、名前か。今日はデートですぜ、まさか寝坊したとかじゃありやせんよね?」
これは、言ったら怒りそうだ。
ただでさえドSな総悟なのに怒ったら怖いに違いない。


『‥‥えっと、風邪ひいちゃった』

正直に話した。

「じゃあ仕方ないねィ‥。名前ん家行きまさァ!」

『‥ゲホッ‥‥うん、ってエエェェ!!来るの?!マジでか。』

ー――ツーツーツーッ‥‥


電話が切られた。というか、ブチられちゃったの方が正解。


マジで来るのか‥!
まだパジャマなんだけどっ!!


ー――ピンポーンピンポーンピンポーン!

早ッ!
来るの早すぎじゃないですか!!

『はーい!今でます』


ーガチャリ


開けるとやっぱり総悟が立っていた。


「バカ、昨日傘入らないから悪いんでィ。楽しみにしてたのに‥」

プゥと頬を膨らます総悟が可愛くて、笑ってしまう。

『‥‥ふはは』

「熱はあるんですかィ?」

『うん。38度ちょい、』

だんだん立ってるのがしんどくなってきて、頭がくらくらして視界がぼやけてくる。

ー―トサッ


「ちょ、名前!名前!!」

私は総悟の胸に倒れ込んだ。
ダメだ、総悟の声がだんだん遠ざかって行くのが分かる、


―――――――――――
―――――――――


「まったく、バカなやつ」

俺は名前をお姫さま抱っこのように抱きかかえて名前の部屋まで運んだ。


寝かせてやると頬を赤らめ呼吸を荒くして眠る名前に欲情してしまう。


何度もキスしようかと思ったけど、しなかった。


『‥‥‥ん』


名前が目を覚ました。
キョロキョロと回りを見渡して少し戸惑っている様子。


「俺が運んだんでさァ」

『え、嘘。有難う‥』

何かを想像した様子て顔を赤らめる名前。

「何想像したんですかィ?何にもしてやせん」

『別に想像なんかしてません!もう‥』

ベッドに横になる名前。
俺はその上にまたがるかのように乗る。

『ちょ‥病人だからどいてよ!』

「やでさァ。名前キスしやしょ‥我慢出来やせん」

どんどん顔を近づけて行く。
が、俺の唇は名前の手によって塞がれた。


『‥‥うつるから、総悟にうつるの嫌だから。』

頬を桃色に染めて言う名前に俺の心臓が高鳴っていく。



駄目でィ‥よけいに欲情してしまうじゃねェか‥。


「名前が楽になるなら、うつったって構いやせん」


『‥‥‥‥‥んっ!』

名前の唇を塞ぐ。
どんどん舌を深く絡めていく、
名前もそれを答えるかのように絡める。
『そごっ‥‥ん‥』

どうやら息が出来なくなったようで、俺は唇を開放してあげた。

ぼーっと俺の方を見上げげる名前は余りにも可愛くて。

「これ以上見るとキュン死にしそう」

『はっ!』

名前はさっきしたキスを思い出し、さらに赤くする。

『あーぁ、総悟うつっちゃうね』

「名前のならうつってもいいですぜ?その時は看病よろしくでさァ!」








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