まとめ | ナノ





⇒夏 祭 り

中学三年生の夏

私は、彼氏の沖田くんと夏祭りに行く。

沖田くんとは付き合って1ヶ月、

まだ手を繋いだことしかない。

・・・・・・・・・・・・・・・

私は浴衣で夏祭りに来ていた。

沖田くんはまだ来ていない、

約束の時間まで10分もある。

気合いで浴衣着ちゃったけど‥

歩きづらいし、似合ってんのかね?

そんな事を考えてるうちに沖田くんがやって来た。


「相変わらず名前は、来るの早いねィ」
『や、別に‥普通だよ』

浴衣着てる事、気づいてんのかな?

「浴衣、よく似合ってまさァ」

おー、沖田くんが誉めてくれた。

嬉しいな

頬が微かに赤く染まる。

だけど暗いから沖田くんには気づかれていない。

『あ、ありがとう』

「ん、名前は何処に行きたいんでィ?」
『りんごあめ食べたいっ!!』

りんごあめ、それは私の大好物。

だって美味しいじゃん。

あの甘くて真っ赤に染まったりんご、

「了解、行きまさァ」

沖田くんが私の指に自分の指を絡める。

こんな繋ぎ方は‥初めてだ。

私の胸がドクンッと高鳴る。

『おっちゃん、りんごあめ1つ!』

おっちゃんからりんごあめを受け取る。

沖田くんは「いらない」と言って買わなかった。


私達は花火が見える場所へ行った。


ー―パクッ

『美味しい!!沖田くんもいる?』

食べかけだけど、

「じゃあ、貰いまさァ」

ー―ペロッ

沖田くんがりんごあめを舐めた。

その姿がとっても可愛いくて‥

「上手いねィ」

私はその沖田くんの言葉に微笑んだ。

なんか‥そのまま沖田くんはジッと私を見つめている。

ー―バーンッ!!

花火が打ち上がった。

それと同時に








ー―ちゅ

甘いリップ音が響いた。




私と沖田くんの唇が重なる、

沖田くんの唇からりんごあめの甘い味がして‥


私は顔が急に熱くなる。


『お‥沖田くん』

沖田くんは私をギュッと抱き寄せて、

私の耳元で‥


「名前の唇‥りんごあめの味しまさァ。ファーストキスはレモンの味じないんですねィ」


『うん‥沖田くんドキドキ言ってる。』

沖田くんの体温が凄く伝わる。

心臓の音も。


「あったり前だろィ!!好きな女、抱きしめてキスしてドキドキしねェ男いやせんぜ!!」

そう沖田くんの一言に、私はまたドキっとして私達の夏祭りは終わった。












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