まとめ | ナノ


誤解は愛を招く



いつもどーり、いつもどーりの はず だった。

私の好きな人、土方くんと話している事が一番幸せな時間だった。

だから今日だって。いつもどーり終礼の前に話していたはずなのに‥



話してる途中あの女の子が来た時から私の いつも はなくなった。


「ひ、土方くん居ますか‥!?」

彼女はひとつ学年下の田中さん。
たぶん、土方くんに告白とか‥するのじゃないかと私は思った。


土方くんは顔を少し赤に染め、田中さんと一緒にどこかに行ってしまった。


さっきまで話していた土方くん。
なんか、なんか遠い。遠く感じるよ‥


『はあーっ!』

「どしたアルか?名前。」

『‥‥‥‥‥や、別に』


後で後悔したって、遅いのに。
バカだなあ。私、もっと早く自分の気持ち伝えたかったよ。


あー、もう。嫌だ
心にぽっかり空いた穴。


自然と溢れてくる涙



「チャイナ泣かせたんですかィ?」
「サドだろ!サドが泣かせたネ」



此処に居るのがなんだか辛くなって、
私は教室を出て屋上まで全力で走った。


走っても走っても頭は土方くんの事しか考えられなくて、涙が止まる気配はない。
土方くんが田中さんに呼ばれて頬を赤らめた時の事を思いだすとよけいに涙腺が緩んでしまう。





私は屋上で声を殺して泣き続けた。

顔も制服も涙のせいでぐちゃぐちゃになっていた。


『私って馬鹿だなあ。なんで早く気づかなかったんだろう』



あー、せっかく止まったって思ったのにまたこぼれてきて。

たぶん、1リットル泣いた。絶対泣いた。


























『‥‥‥ッ!』



後ろからふんわりと暖かな温もりに包まれた。

「俺」

『土方くん!』

更に強く抱きしめられた。

『なんで此処が‥‥?』

「名前が好きって言ってたから」

ちゃんと、話してた事覚えてくれてたんだ。

心がピンク色に染まる、
抱きしめられてる て事を理解して余計に熱が上がっていく。

「こっち向けよ」

『‥‥‥‥ん!』

後ろを向いた時にいきなりのキス。
土方くんからのキス。
好きな人からのキス。


唇が触れ合うだけのキスで私はさらに熱が上がる。


「名前さ、俺が田中って奴の事好きだって思った?」

うんうん と頷く私。

「田中の事はどうも思ってねェよ。俺が好きなのは‥名前‥‥だから!」
『‥嘘、両想い!!』

1リットル泣いたってのが嘘みたいに私は喜んだ。





―――――――――――――――

みう様への相互記念です(^o^)/
切甘なってますかねー?
あ、全国の土方好きの田中さん。
すみませんでした!


とにかく、みう様これからも宜し
くお願いいたします(*^ω^*)


20110217




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