『総悟〜Sランクってなに?』 「世界に数人しか居ない執事の中の最上級ランクの事でさァ」 世界に数人?最上級?!待てよ、総悟ってそんなすごいやつだったんだ。ただの幼なじみじゃないんだな‥て私はその時思ったのだった。まぁサドの時点でただの幼なじみじゃないんだけど。 「授業、北校舎でするから。みんな移動しろよ〜」 銀八先生が報告すると執事達は次々に自分のお嬢様の所に立ち寄り、「どうぞ」と言ってお嬢様達を次々と抱き上げた。 って、エェェェーッ!! 自分で歩けよ、お前らアァ!確かに分かるよ。ここ建物同士の道のりはすごく大変なんだけどもね!そんなのさ〜、歩こうよ。君たちイィィ 「蓮ー俺らも行きやすぜ」 『は?え、え、ちょっと待っ‥!』 私はあんな事を言ったのに総悟に抱きかかえられている。それが今の現状である。人前て言うか、みんなの前でこんなことをされると恥ずかしい。あのお嬢様達は恥ずかしくないのだろうか?なんて考えてるとやはり私には恥ずかしい行為であり、顔がホッと赤くなる。すると総悟がニヤリと笑う。嫌な予感である 「つきやした!」 総悟はソッと私を下ろしてくれる。 『あ、ありがと』 「どういたしまして」 とにかく!お嬢様達に聞いて見ようではないか!! 『あの、チャイナさん』 「チャイナじゃないネ!神楽アル」 『ごめん!神楽ちゃんってお姫様抱っことか‥恥ずかしくないの?』 「兄弟だから別に何ともないアル!」 『あ、そっか!』 聞く人を間違えた。うん、完璧に みんなこういうのは慣れてるのかな? 『小さい時からだもんね‥』 「お、どうしたんですかィ?」 総悟居たんかーい!! 『や、別に』 「教えなせェ」 『無理』 総悟、顔怖いよ。顔面凶器になってるよオォ!! [prev|next] |