総悟くんは執事 | ナノ





「お嬢様〜つきやしたよ」

『はぁはぁ‥お嬢様とか肝いからさ。普通にしてよ。環境的にさ、総悟まで変わっちゃったら辛いからさ』

「了解でさァ、蓮」



沖田総悟という人物はあんな長距離をましてや人を抱きかかえて走り疲れないのだろうか?抱きかかえられている私の方がしんどそうにしている。しかし、お嬢様とか呼び方を変えられると胸が悲しくなるというか、いつもと違う感じがして。この2日間大きな変化をむかえた私にとって、総悟まで変わらないでほしいと思ったのだ。改めて、いつも通りにしてくれる総悟に安心した自分が居た。初めての教室に入るとみんな、わいわいがやがややっておりまして。一応、担任!みたいなクルクルの白髪眼鏡兄さんがこっちを魚の死んだ目でギロリと見てきた。ギョッとする私。



「おー、お前が小林蓮ちゃんだよね?俺は一応担任の銀八先生だ〜よろしく〜」

『は、はぁ‥。よろしくです、』

「じゃあ適当に自己紹介してくれ。みんな、こっち向けよ〜」

『えっと、小林蓮です。弱い人間には‥ムグッ!!』



涼宮ハ●ヒみたいな感じで『弱い人間には興味はありません。』と言いたかったのだ。しかし、それは言えず総悟によって阻止された。



「本性なんて出したらみんな引きやすぜ?」



と、耳元で囁く。ゾクゾクってする、気持ち悪い、まあ‥確かに本性出したら引いちゃうか。とか納得する自分も居て、だから


『田舎もんだけど、よろしくね!!』



とか言ってみる。自分でも吐き気が軽くしたが気にしないでおこう。だけど皆、私の発言に驚いたのではなく、総悟を見て驚いていた。なんでだろー‥?コイツはサドだ!とか思ってるのだろうか。



「Sランクか、なかなかやるやつだ」

「そうですね」



と、黒い長い髪を一つに結び左目に真っ黒な眼帯をしている少女?と薄い金色をした髪の長い男が言う。



「へぇ、俺と一緒だ♪」

「アタシは興味ないアルがな〜」



と、兄弟らしい色白で朱色の髪をした2人が言う。片方は髪が長く三つ編み。もう一人はチャイナと言う言葉が似合いそうな眼鏡を掛けて横に団子をしている女の子。



「そうね〜まぁ、神威くんは夜兎だからね。」

「お妙さん、相変わらず可愛ii(ry‥ゴフッ!」

「キモイからやめて」



満面の笑みで人を殴った女の人は、まあまあ美人で、殴られた人はゴリラだった。



「晋助様っ!あんな奴、晋助様にかなわないッス!!」

「‥‥‥‥‥‥フッ」



ん?総悟と同じ「フッ」て笑い方。むかつきます。イラッて来たりしちゃいます。女の子の方は、金髪で「スッ」て言うのが口癖らしく。まぁまぁ、こちらも美人だろうか、で。問題は執事の方だ。何?あの眼帯?て言うか、身長低く!多分言ってしまうと傷つくだろうから私は心の奥に閉まった。



「銀さ〜ん!」

「はいはい、もういいでしょう。さっちゃんさん」

「黙ってなさいよ、被りメガネ!!」

「誰が被りメガネですか?!あなただって結構被ってry「銀さ〜ん!!」ってオイィィッ」



あ、メガネが2つある〜



えっと、Sランクって何?ドSランクって事ですかね?よし、聞いてみよう。






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