チョコレート 描写
◯2、少女たちと材料の部屋 少女が2人、ダイニングテーブルに向かい合わせに座っている。 片方は黒髪で、肌が濃い褐色をしており、唇が黒ずんでいる。 シンプルな黒一色のドレスを着ている。 もう片方の少女は白い肌に白髪であり、瞳が赤い。 シンプルな白いドレスを着ている。 奥には、扉がひとつ。 テーブルの上には、4つのバスケットがあり、中にそれぞれ異なる果実が山盛りに置いてある。 部屋に入ってきたあなたに気付くと、黒髪の少女が口を開いた。
「はじめまして。あなたがチョコレートをくれるのね。材料の一部はこれらよ。楽しみにしているわ」
問答無用で探索者がチョコレートをくれる人であるという扱いで接してくる 黒い少女からは話を聞くことが出来る。ヒント役も兼ねるが、直球的な質問に対しては、はぐらかして答えない 白い少女は喋らないし、話しかけてもこちらの話を理解しているとも思えない
■少女について調べる場合、[目星]or「少女の着ているものを調べる」と宣言→ 黒い方は何も装飾品をつけていない。白い方はヘアピンをつけており、小さな兎の意匠がある
・テーブル 4つのバスケットに4種類の果物のようなものが山盛りに入っている。 それぞれ、 材料A.20センチほどのラグビーボールのような形をしたもの 材料B.1センチ程度の赤色をした丸いもの 材料C.数センチ程度の赤みがかった緑色をしたもの 材料D.手のひら大の真っ黒な塊のもの
が、入っている。
■(Aカカオ、Bコーヒー、Cアーモンド、Dトラップの無形の落とし子) ■臭いをかぐ宣言→ ABCからは酸味のある果物の香りがする。Dからは悪臭がする ■触った場合 Dはゴムのような弾力があり、何をしてもちぎれない。
■硫酸をかけたり熱を加えたりすると正体を現し襲ってくる
■それぞれの果物に[知識]を振り成功すればABCの正体が分かったとしてもOK。 ■Dは知識成功しても不明(過去に無形の落とし子を見ている探索者なら判明してもよい)
■いずれかの材料を持っていこうとすると黒い方が喋る 「ここにあるのは特別強力な材料ばかり。気をつけてくださいね」 (動物のテオブロミン中毒が即効性かつ致死性を持つ)
◯3、四方にプレート付き扉と商品案プリントのある部屋
四方の壁にはそれぞれ扉があり、プレートがついている。 入ってきた扉が「入口」、向かいに「出口」、左右は「製造場」「資料室」。 真ん中にテーブルがあり、紙が乗っている。
・テーブル
プリントが1枚 「次の商品案。chocolateのダブったキャラクターが使われているものはボツにすること (プリント下部にはイラストが描かれている) とうもろこしのキャラクターが描かれたとうきびチョコのパッケージ ソフトクリームのキャラクターが描かれた円錐形のミルクチョコのパッケージ うさぎのキャラクターが描かれたうさぎ型のホワイトチョコのパッケージ とうもろこしのキャラクターはとうきびチョコを食べている。それぞれ、中身の商品を食べているイラストのようだ」 (chocolateのダブリ文字はcとo、coを含まないのはうさぎ。うさぎにホワイトチョコを渡すとグッドエンド) 内容について考える場合、以下ロールをメモの内容を共有している探索者全員で振る [英語5倍]or[知識]→とうもろこしがcorn、円錐はcone、うさぎがrabbitのスペルを思い出す [アイデア]→キャラクターは文字という意味もある
◯4、資料室 <本棚が1つ、ファイルを入れたキャビネットが1つある。 さらにサイドテーブルと丸いすが1つあり、テーブルには1冊の本とメモが乗っている。 ・サイドテーブル 1冊の本と1枚のちぎれたメモが置いてある A.本「チョコレートの歴史」 「カカオの学名Theobroma(テオブロマ)はギリシャ語で神の食べ物を意味する。 含まれるテオブロミンはやや苦味があり、ヒト以外の哺乳類に有害である。 メキシコ近辺が原産で、飲み物として加工された他、貴重だったため通貨としても用いられた。 原産地ではすり潰したものに香辛料を入れ、嗜好品の他、薬用や強壮剤として飲用していた。」
B.メモ 「チョコレートの作り方 1.種子をローストする 2.皮を取り除く(カカオニブ) 3.すり潰してペースト状にする(カカオマス) このペーストを分離すると油脂分がココアバター、残りがココアになる 4.カカオマスに砂糖・粉乳・ココアバターを加える これらの配合率によりブラックチョコレートやミルクチョコレートになる ※カカオマスを使わない場合ホワイトチョコレートになるが、ココアバターはどの場合も必ず加える必要がある 5.ペーストの粒子がミクロン単位になるよう粉砕する 6.長時間練り上げる 7.温度調整を行い結晶化させる 8.型に流し込み冷却する 以上でチョコレートが完成する」 <メモは後半部があったようだが、ちぎれてしまっているようだ。>
・本棚 <チョコレートに関する本がほとんどのようだ。 カカオの写真を探すなどの宣言をすれば、材料Aがカカオの実であることが分かる [図書館]→チョコレートのうんちく本から以下の情報を得た 「動物にチョコレートは毒である。テオブロミンの代謝がヒトより遥かに遅いためである。 兎は餌のペレットと間違えて食べてしまうことがある。 なお余談であるが、日本でよくみる目の赤い白兎は全てアルビノである。メラニズムの兎はあまり一般的ではない。」
+上記図書館に成功した探索者は、[知識]→以下の情報 「メラニンの生成能力が欠乏したものがアルビノ。体毛は白く、瞳の色は赤い。 メラニンが過剰に生成されるのがメラニズム。体毛は黒く、唇も黒ずむ。」
・キャビネット <鍵がかかっていて開かない。簡単な鍵なので、力ずくでも開きそうだ。>
キャビネットの鍵は存在しない [鍵開け]or[12とのSTR対抗]→キャビネットが開く。開けた後、ファイルを1つ読む 「テオブロミンは遺伝子の変異を誘発する。 培養している哺乳類の細胞にテオブロミンを投与すると変異する。 しかしながら、ヒトの個体レベルでマクロに見ると遺伝子変異を引き起こさないとされる。 ヒトがチョコレートを食べても平気であるという確たる証拠はないのだ。 本当にそうだろうか? 大量に摂取したヒトは、ヒトではない何かになっているのではないか? そう思って高濃度で人の細胞に直接投与した結果、これは正しかった。」 実験結果の写真がある。そこには奇妙に歪んだ人間の写真が大量にある。SAN値チェック1/1d3 開いた状態で[図書館]→ファイルの1つにメモが挟まっている 「ホワイトチョコレートだけはカカオマスを使わない。 カカオマスの代わりにココアバターを使う。 ココアバターのみを使うため、テオブロミンが含まれず、動物も食べられる。」 <メモは前半があったようだが、ちぎれてしまっているようだ。>
メモはテーブルのものとあわせて1枚のメモ。2つを照合すれば1枚の紙と分かる
◯5、製造場 <大きな機械が2台置いてある。それぞれ「1から3」「4以降」と書かれた紙が張られている。 2台の機械はパイプでつながっている。 それ以外にダンボール箱がいくつかまとめて置かれている。>
・ダンボール箱 <全部で4つ置いてある。3つには「材料」、最後の1つには「取扱い注意」と書かれている。> A.「材料」と書かれた3つのダンボール箱 <3つの「材料」のダンボール箱のうち、2つには白い粉が入っており、もう1つは空。 2つの白い粉はそれぞれ別の物質のようだ。> 粉はそれぞれ砂糖と粉乳。舐める宣言があれば判別可能 白い粉のにおいを嗅ぐ宣言→片方は牛乳のようなにおい。もう片方は無臭 空の段ボールに[目星]or「箱を調べるorひっくり返す」と宣言→空の段ボール裏側にメモ「ココアバターは体温でも容易く溶けてしまうので温度管理すること」
B.「取扱い注意」と書かれた1つのダンボール箱 <「取扱い注意」と書かれた箱を空けると瓶がめいっぱい入っており、瓶の頭だけが見える。> 取り出すと、全て「硫酸」と書かれている (対落とし子用。全て割るなどの宣言をしない限り、残数は気にしなくてよい)
・機械 <2台とも電源レバーがついており、個別に稼働させることができるようだ。 電源は通っているようで、両方とも電源オフになっている。 機械はパイプで繋がっており何らかの物質が通るようになっている。>
基本的に材料の不足は考えなくてよい。もしここで使い果たした場合、少女の部屋に戻ればまたバスケットとともにテーブルに置いてある
A.「1から3」の機械 <この機械には投入口と排出口が2つと切り替えレバーがある。 2つの排出口には、容器が置いてある。>
B.「4以降」の機械 <この機械には投入口と排出口がある。 排出口にはいくつか型のようなものが置かれている。 深めの窪みのある型、円錐形の型、曲線の多い複雑な形の型の3つ。 現在は窪みのある型が排出口の真下にセットされている。>
「4以降」の機械の排出口にある型に対して[アイデア]→チョコレートを流し込む型である。商品案プリントにあった、とうきびチョコ、ソフトクリーム型のチョコ、うさぎ型のチョコに対応している
いずれかの機械に[機械修理]or[電気修理]→前面の板が取り外せる。中を見るとチョコレートの作り方メモの番号と対応していることがなんとなく分かる
・機械の稼働 それぞれ稼働させてチョコレートを作る。故障などはしておらず正常
A.「1から3」の機械 投入口に材料が入っている状態で電源レバーを上げれば稼働する ただし、カカオは種を取り出さないと投入口に入らない。種を取り出すのはロールなしで自動成功とする(床に叩きつけるなど)
A-1.材料Dの真っ黒な球状のものを入れた場合 <しばらく稼働した後、投入口から真っ黒な塊が逆流してきて床に転がった。>
切り替えレバーの状態に関わらず、ローストの熱をうけて無形の落とし子が1体機械の投入口から這い上がって現れ、戦闘になる(機械は壊れない)。複数個投入した場合、それらがくっついて1体となったとする このとき、他に機械に投入した材料があった場合は全て失われる
A-2.切り替えレバーを操作していない初期状態の場合 <しばらく稼働した後、パイプを何かが通っていた音がした。>
これによりカカオを投入した場合「4以降」の機械にカカオマスが投入されたことになり、ミルクチョコレートが作成される
A-3.切り替えレバーを操作し切り替えた場合 <しばらく稼働した後、排出口の容器に何かが出てきて溜まった。>
材料Aを入れて稼働した場合、短時間でそれぞれ「ココアバター」と「ココアの粉」が排出口にある容器に出て来る 材料Bを入れると片方の容器にコーヒーの粉が出てくる。材料Cを入れると片方の容器にローストアーモンドの粉が出てくる
B.「4以降」の機械 投入口に材料が入っている状態で電源レバーを上げれば稼働する
B-1.投入口にココアバター(および砂糖、粉乳。この2つはなくても一応チョコレートになる)を入れた場合 <数秒の稼働音の後、チョコレートが排出口から出てきた。 それは型に流し込まれた時点で既に固まっており、チョコレートの完成形となっている。>
B-1-1.「1から3」の機械稼働時に、切り替えレバーを操作していない状態でカカオを入れていた場合 カカオマスがパイプで送られているため、ミルクチョコレートが型に流し込まれて出来る カカオマスは今回のチョコレート作成で使い切るため、次に「4以降」の機械を稼働させた場合、B-1-2と同じ結果になる
B-1-2.「1から3」の機械稼働時に、切り替えレバーを操作している状態だった場合 カカオマスが送られてきていないので、ホワイトチョコレートが型に流し込まれて出来る
B-1-3.「1から3」の機械稼働時に、切り替えレバーを操作していない状態でコーヒーかアーモンドを入れていた場合 コーヒーやアーモンドの粉が送られているため、これらが入ったホワイトチョコレートが型に流し込まれて出来る
強制でこの場の全員[アイデア]→こんな短時間で出来るはずがない。SAN値チェック0/1 完成したチョコレートを食べた場合、1度だけSAN値1回復
B-2.投入口にココアバターを入れてない場合 <数秒の稼働音の後、排出口にどろどろしたなにかが出てきた。> この失敗作には特に効果はない。カカオマスを使っていても少女に渡せない(チョコレートでないとみなされる)
◯6、出口の扉の先の部屋 ・チョコレートを渡していない場合のみ入れる <その先は、むせ返るような悪臭で溢れていた。 黒いペースト状のものはチョコレートクリームのようであるが、それが引きちぎられた腐肉と血液であることを理解してしまう。> SAN値チェック1/1d4 死体以外に何もない
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