「お、ナマエちゃーん」

「レイヴン先生だー!やっと見つけたー!」

「え、なになに?俺を探してたのー?モテる男はつら、」

「金くれー!」


「…………」

「冗談だって。お年玉貰いに来ただけですよ」

「目的は変わらないんでない?」

「そーですね」

「…てか、俺を探してたのはそれだけのため?」

「そーですね」

「……それ以外に俺に言うことないの?」

「そーですね」


「…………」

「嘘ですって。嘘ですから、こんな道端で膝抱えて拗ねないで」

「ナマエちゃん酷いわ…」

「ごめんってー。ちょっとからかいたくなったんです」


「まったく!大人をからかうもんじゃありません!」

「はーい。…で?」

「で?」

「お年玉」

「…。まぁ、あるけどねー……」


「わーい。さっすがレイヴン先生」

「ああ、もう。なんか色々報われない一年になりそう…」

「?」

「こっちの話よ」


「あ、先生」

「…なーに?ナマエちゃん」


「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしますね」

「…!やっぱナマエちゃん可愛いいい子!」

「ぎゃー!くっつかないでよー!」






いい人は苦労するね。
 





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