今日は念願のフレンとの初デートのはず……なんだけど。



『遅い!遅過ぎる!』




待ち合わせ時間はとっくの昔に過ぎていた。
待っても待ってもなかなかフレンは来ない。




「おっ、ナマエじゃねぇか。フレンと来たんじゃねぇの?」



偶然、ユーリとエステルに会った。
2人は、ジュディスの誕生日プレゼントを買いに来たらしい。



「フレンは居ないのです?」

『なかなか来ないのよ』

「まぁ!女の子を待たせるなんて……!!フレンはいけないです!」




私も怒っていたけれど、エステルの方が何故か…私よりも怒っていた。



「まぁまぁ、2人共落ち着けって……」

「落ち着いてられないです!こーんな、可愛い子を待たせているんですよ?ユーリは何にも思わないのですか!」

「いや、思わないこともないけどなぁ……?」




完璧にエステルに圧されているユーリは、しどろもどろになっていた。




『きっと、フレンは生徒会で忙しいのよ。約束してくれた事だけでも、私は嬉しいよ』

「「ナマエ……」」




「良いこと思い付いたです!」とエステルが言い出した。



「何を思い付いたんだ?また、ろくでもない事じゃねぇだろうな?」

「ジュディスの誕生日プレゼントを一緒に選びましょう!」

「エステルにしちゃ〜、いい考えじゃねぇか」




そんなこんなでジュディスの誕生日プレゼントを買う事になった。







色々な物を見ていると、フレンに似合いそうな物を発見して…私は、それをお土産にしようと迷っていた時にユーリが此方へやって来た。



「それ、フレンに似合うと思うぜ」

『ユーリも?私も思ったんだぁ。フレンに似合いそうだなって♪』




ユーリやエステルも似合いそうと言ってくれた事もあって、買うことにした。2人もジュディスにあげる誕生日プレゼントが見つかり、私達は寮に帰った。






コンコン──


私は寮に着いた後、直ぐにフレン部屋へ行った。「どうぞ」と言う声が、中から聞こえてきた。



『フレン、待ち合わせ時間には来ないし…それに、部屋からも出てないなんて!』

「ゴゴ、ゴメン!!生徒会の資料が片づかなくて……」

『もう、怒ってないから安心してよ』




私は近くにあったソファーに座ると、フレンも勉強机からこっちに来た。



「僕が生徒会長になってしまったから…キミに辛い思いをさせてしまったんだね」


私をぎゅっと抱き締めてくれるフレン。


『生徒会の仕事をしてるフレンは大好きだから心配しないで?』

「でも、それじゃあ…」

『良いのよ!別に。フレンがこうして私のそばに居てくれさえすればね♪』

「僕はずぅーっとキミのそばにいるから安心しなよ」


『えへへ//……あっ!これフレンに』


私はユーリ達と一緒に選んだ物を渡す。不思議そうにフレンは、それを受け取る。



「なんだい?これは」

『開けてからのお楽しみ♪』



未だ不思議そうにするフレンは、私から貰った物の箱を開ける。
その中に入っていたのは……………青色の玉がついたネックレスだった。



「えっ?!ああ、ありがとう」

『どういたしまして♪』

「なら、僕もお礼になにかあげないとね」




そうフレンは言い、じりじりと詰め寄ってきた。

その後、フレンによってお礼のキスをされましたとさ♪



初めてのデート


(こら〜っ!!///)
(なんだい?)
(なんだい?じゃなーい!!)
(ハハハッ)





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