Diary
** 四月終わっちゃった…
(少しヤンデレなチハヤです。)
チハヤ*アカリ
気付いた時にはもう既に顔の両側に手をつかれていて。
ベッドのスプリングの軋む音と共に、生温かい吐息が迫る。
「アカリ……。」
低く掠れた声がすぐ近くで名前を呼ぶ。
狂気のような鋭さを隠すかの如く、甘く甘く誘惑する声。
「!……んっ」
突然、熱が唇を覆った。
自分の唇に当たる湿ったそれを認識するより先に、更に熱いものが僅かに開いた口へ割り込む。
「…はぁっ…ぁ……。」
熱から離れようともがくも、逆に舌を絡み取られ呑み込まれそうになる。
酸素を欲する喘ぎ声と水音だけが鼓膜を震わしていて。
「はっ…チハ、ヤ…っ…!」
呼吸の途切れ途切れに彼の名前を口にすると、ただただ唇を貪っていた筈の熱が遠のき、ずっと無表情だった彼の顔がようやく苦しげなものに歪んだ。
「アカリ……、
嫌わないでよ、一人にしないで、
他の男と楽しそうにしないでさ…、
ただ僕だけを…愛してよ…。」
絞りだされた声が、人知れない彼の淋しさと孤独を物語っているようだった。
「チハヤ……。」
何を言えばいいかわからず、ただ彼の名前を呼ぶと、
彼はゆっくりと力を抜いて首元に顔を埋め、小さく「ごめん…。」と呟いた。
いいの、構わないわ。
その言葉を口に出す代わりに、ただひたすらに彼の体を抱きしめた。
彼の悲しみや不安を少しでも拭うことができるようにと願いながら。
- Fin -
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何故書いたのか。
…自分でも謎です。笑
ただ言えることは、夜中テンションってコワイ。
恋人同士でチハヤがすんごい嫉妬する図だと思います。多分。
我ながらなかなかのエロスに…。
いつか恥ずかしさに消すかも。笑