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遠坂家の姉弟がFate/EXTRA CCCの発売を知ったそうです





※メタい話ばっかりです



遠坂家の姉弟がFate/EXTRA CCCの発売を知ったそうです


時臣「姉君姉君。何でも、今Fate/EXTRA CCCという遊戯の為のソフトが発売しているそうですよ」
初音「しぃしぃしぃ?」
時臣「はい。我らの聖杯戦争を模したような形式の遊戯が元らしいのですが、此度のソフトでは、なんと英雄王をパートナーに選べるのだとか」
初音「まあ。それは同じ王のマスターとしても、是非とも試さなくてはいけないわね」
時臣「ええ。勿論です」
初音「………………」
時臣「………………」
初音「………そのしぃしぃしぃというのは、どこで売っているのかしら……」
時臣「…さあ………」
初音「あ、なら魔術協会に尋ねてみましょうか。英霊関連の事だし、管理しているかも」
時臣「成る程! 流石です姉君。では早速時計塔に一報を」
綺礼「………師よ、師よ。僭越ながら、私が用意してもよろしいでしょうか」

流石の綺礼も、どうしようかちょっと迷いました。




遠坂家の姉弟の元に、Fate/EXTRA CCCが届いたそうです


初音「これがげえむそふと。思っていたより、ずっと小さいのね」
時臣「はい。なにしろ、その1つにここ十数年の技術が凝縮されているそうですから」
初音「まあ奥深い。何だか一度徹底的に調べてみたくなるわね」わくわく
時臣「姉君………」
初音「解っています。ただ職業柄ね。魔術師だって研究者ですもの。気になる事なら調べてみたいじゃない?」
時臣「解りましたから、それはまた次の機会になさってください。折角綺礼が買って来てくれたのですから」
初音「もちろん。かわいい弟子の心遣いを無駄にする程無神経ではなくってよ。………さて、気を取り直して、油断せずにこのげえむとやらに挑まなくてはね」
時臣「承知しております。……御武運を、姉君」
初音「ええ」
初音「……………」
時臣「……………」
初音「……………?」
時臣「……………?」
初音「……これ、どうやってきどう? させればいいのかしら…」
時臣「なっ……まさか、そんな難問が目前に待ち構えていようとは………!」
初音「どうしましょう……。見た所すいっちというのも見当たらないし…。はっ、さては、このげえむそふとにある、電子ハッカー(ウィザード)からの挑戦状!?」
時臣「何ですって!?」
初音「『このげえむをやりたければ自分達の課した試練を乗り切ってみせろ』……そういう事ね!?」
時臣「まさか……そんな仕掛けが施されていようとは。しかし相手が悪かったなウィザードよ。私の姉君にかかれば、このような問題は試練にすらならない」
初音「えっ? え、ええ。当然よ。見ていなさいウィザード。遠坂家の名にかけて、必ずあなた達の試練を打ち果たす! ……そう。例え、機械、音痴でも!!」
綺礼「………あの、時臣師、初音師。少しよろしいでしょうか」

手の平サイズのゲームソフトを掲げて大の大人がかっこつけるという何とも言い難い光景を目にし、しばらく迷った後、彼等が本当に勘違いしているようなので、またも思わず声を掛けてしまう綺礼であった。

あの、それはこの機械にそれを入れてですね………。ええっ!? なんと奇怪な……。




遠坂家の姉弟がFate/EXTRA CCCに挑むそうです


初音「はあ…はあ……。まさか、ぴーえすぴーの操作のマスターに、こんなにも時間がかかるなんて……」
時臣「ええ……このような小さな機器に視線を集中させるなど、最早正気の沙汰とは思えない。現代の子供たちの生活は、一体どんな生活をしているのやら」
初音「まったくね。まあ、それはおいおい調べるとして。これで、やっとしぃしぃしぃとやらを出来るわね」
時臣「………はい。御武運を!」
初音「……ありがとう、時臣」

〜数日後〜

時臣「如何でしたか? 姉ぎ……姉君!?」
初音「………………」ずーん
時臣「返事も返せない程憔悴していらっしゃる!?」
初音「……………どうせ、」
時臣「……はい?」
初音「どうせ、私は彼女より無垢ではなくて、穢れた汚物のような女よ……」
時臣「っな、姉君、いきなり何をおっしゃっているのですか!」
初音「だって…だってそうじゃない……! 私、彼女のように王の前で『パートナーは、ギルガメッシュが良い』なんて恥ずかしくてとても言えないし、攻撃によって腹部が吹っ飛んでも『良かった、これで体が軽くなる』なんて格好良い事言えないし!」
時臣「いえ、そんな事言える人間はごくまれですし……」
初音「そんなまれじゃないと、王が惹かれるなんてありえないのよ! それに、王、ここで貧相な身体が好みだって仰ってるし、……わ、わた、私が、こんなモノを胸に付けているからいじわるばっかりなさるんだわ!!!」
時臣「落 ち 着 い て 下 さ い ! 姉君の身体だって十分魅力的です。それに、王のあれはちょっかいを出すのを楽しんでいるというか」
初音「一戦闘に一度は乖離剣を抜いて下さるし、天の鎖(エルキドゥ)も使って下さるし、戦闘後に『怪我はないか?』とか『後で飴をやろう』とか言ってくれるし。私の王とは雲泥の差じゃない……」
時臣「……大丈夫ですよ。今はまだ戦闘をしていないからそうなっているだけで、戦闘を重ね、信頼を築けば、きっと王も乖離剣を抜いて下さいます」
初音「だってぇ……」ぐすぐす
時臣「ああ、もう。しょうがないですね、姉様は」よしよし
初音「ひっく……時臣……」
時臣「はい、貴女の時臣はここにいますよ。もう大丈夫ですから、このげーむはもう止めましょうか」
初音「…………そうする」
時臣「はい。そうして下さい」
綺礼「(声を掛け辛い……しかし、時臣師が心なしか嬉しそうなご様子から、やはりここ数日放っておかれたのが腹に据えかねていたのだろう)」
時臣「綺礼」
綺礼「!?」
時臣「今日の事は、王には内緒だよ。このげーむの事も、言わないでほしい」
綺礼「はい……承知いたしました」
時臣「そうかい、ありがとう。では私は泣き疲れて眠ってしまわれた姉君を運ぶから、君は代わりにその忌々しい汚物を始末しておいてくれたまえ」
綺礼「(今忌々しいって言った……)お任せ下さい、導師よ」
時臣「では、あとは任せたよ」
綺礼「はっ」
綺礼「(………しかし、そこまで初音師が取り乱す程のものなのか? これは)」
綺礼「(………………少し、だけなら……)」




―後日談―


AUO「まったく……何なのだあ奴らは! 初音はここ最近我の顔を見るなり逃げ出す、時臣は何故か生温かい眼で我を見よる! 気色悪いにも程がある!」
AUO「おい、綺礼、綺礼はいるか!」
綺礼「何の用だAUO。私は今貴様で戯れに初音師の名を名乗ってしまった事を激しく後悔している。部屋中のワインをぶちまけられたくなければ今すぐここから立ち去れ」
AUO「何のだ一体いいいいいいいいいいい!!!!!」

ザビ子と初音が重なって、AUOに初音を盗られたみたいで悔しかったそうです。










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