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夢の中。ポルナレフが敵スタンドと闘っている。
どうやらスタンドは置いてあった気味の悪い人形、
苦戦しつつも勝利するが、ルームサービスが死亡。
次に花京院に化ける敵スタンド。
奴の液体のスタンドは焼いても冷やしても意味は無い
ケーブルカーにいる犬が死亡。
そして今度は映るものに潜むことができるスタンド、
これはポルナレフの妹の敵でもある。
一緒に行動しているのは銃のスタンドだ、どうやら弾丸の軌道を操れるらしい。
ポルナレフに迫る弾丸…それをかばったアヴドゥルが死亡…
後に花京院とポルナレフによる機転で敵に勝利…。

「そんな…アヴドゥルさんが。」
死んでしまうなんて

「嘘だろう・・・」
絶望に駆られているところまたジョナサンが現れる。
何故だろう、日に日にジョナサンの現れる時間が遅くなっている気がする

『彼はまだ死んでいないよ、早く治療しなければならないけど』
「あぁ…よかった」
ジョナサンが言うには間違いはないだろう、ジョナサンが嘘をつく意味がないしそんな性格もしていない。

「あ、そうだ。私少し疑問があるんだけど聞いてもいいかい?」
『あぁ、いいよ』
前々から疑問に思っていた、
このヴィジョンの正体。

「このヴィジョンは君のスタンドなのかい?」
この綺麗な青緑色の茨はジョセフのスタンドにそっくりだ

『うん。正解だ』
「だとすると…、何故このヴィジョンを私に見せるんだ」
最近は未来のことばかりで見る頻度もすくないが、
あまり思い出したくはない自分の過去や、もう何度も見た私が生まれるまでのジョースター家の物語…それは何故見るのだろう。

『僕はこの世に存在する人物だっただろう、なぜ、それが君の夢の中にだけ現れるか
そろそろ気になってきたと思うんだ。』
「…うん。」
『説明しがたいけど、僕は幽霊みたいなものだ。
君の中に存在しないとうまくスタンドが使えなくてね…
昔は君と夢以外でもおしゃべりできたけど、いまはもうその力はない。

夢でも肉体がないからね、コントロールが難しいんだ。
だから一番関連の深い“僕の過去”と“名前の過去”がエンドレスで流れてしまう
勿論未来のヴィジョンは僕の意思で流してるけどね』
「なるほど。・・・ん?
お前と夢以外で会話なんてしたことがあったかい?」
『わー・・・、酷いなあ。
まぁ君はあの時幼かったしね、無理はないかも知れないけどさ』
「まぁまぁ。しょげるなよ
まあそう言われてみればそんなこともあったような気がするな」
しかし、ずっと気にかかっていることがようやくわかったが、
一番気になる「何故、ジョナサンが私の夢に現れるか」だけは聞けなかった。


ズザザ―…ザ―…
なんとまあ今日はよく未来を拝める日だ、
こんなにたくさん見せられて覚えていられるか不安を感じるが…。
今度はジョセフがピンチなのかスタンドにつかれている
このスタンド遣いは拳銃のスタンド遣いの恋人だった。
そのまた次は車のスタンド、ポルナレフが追い越した車がスタンド遣いだ。
次、おばあさんがスタンド遣い。
町一体死人だらけ、ポルナレフと…あの銃のスタンド遣いがピンチだ
ジョセフの脳に入り込むスタンドや太陽のスタンド
それぞれのスタンド能力、スタンド遣い、犠牲者を頭にインプットしておく。
起きたら早速メモに書こう。

「ジョナサンが何故、私の前に現れて
何故、DIOに会ってほしいのかは分からない。
…急がなくてもいいから、いつか教えてほしいな」
『うん。必ず』


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