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しばらくして、インドへ向かうため船に乗ることになった名前たちのもとにポルナレフが現れる。
妹の敵を討つためDIOに会う。目的が一致したため名前たちに同行したいのことだった
名前を含めた4人はもちろん同意した。戦力が増えるのはいいことだ。

「すいませーん、ちょっとカメラのシャッター押してもらえませんか?」
さあ行こうかと目的の場所に向かおうとしたとき、明らかに承太郎に好意のある女の子二人の旅行者が承太郎にシャッターを押してもらいたいと頼んできた。
おぉ、これは予知になかった。羨ましいねー美形ってのは。二人とも可愛いしこりゃ承太郎ついていっちゃうんじゃねーのと名前はニヤニヤと承太郎を眺めていると「やかましい!」と一喝して女の子を追っぱらってしまった。

「こえー…。」
女にも容赦なしだな、と呆れているとポルナレフが名前の肩に手を置いてきた。

「おー、怖いねぇ。どうお嬢さん、俺とそこでお茶でも」
おいおい、このポルナレフ随分切り替えが早い性格のらしい。
いっそのこと肉の芽があったほうがまともな性格をしていた気がする…
名前は自身の肩に置かれた手をくいっと抓りポルナレフを引っぺがす。

「いてェ〜…、おいおい。日本の女の子は全員ヤマトナデシコってのは嘘だったのか〜」
「残念だったな、そりゃデマだよ」
「でもそういう気の強いとこもスキよー、俺」
あれで諦めないとは根性があるやつだなぁ…。
性懲りもなくナンパを仕掛けるポルナレフを寧ろ感心してきた名前は寧ろ好意さえ覚えてきた。

「なぁなぁ、お茶だけでいいからさ」
「ハイハイ、もう船がくるからまた今度な」
適当にポルナレフをあしらえるようになったとき
今度は承太郎に肩をグイッと掴まれる。なんだ?と怪訝な目をしていると承太郎はポルナレフをジトリと睨んだ。
ポルナレフは何かを察したのか名前の肩においていた手をぱっと放す。

「なんだーそういうコトー?なら俺ァ手を出さないから安心しろよ」
うん?どゆこと?
名前は二人の行動が意味不明であったがとりあえず承太郎に掴まれた肩が痛かったのでほんの静電気程度の波紋を指先から流した。

「…いてぇぜ」
「こっちも痛てぇよ、肩。喧嘩を売っているのか?」
ジトリと睨みながらジンジンする肩を指さすと多少すまなそうに帽子を被りなおす承太郎。そんな様子を生暖かい目で見守るポルナレフの視線には二人とも気づいていなかった



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