不死川先生4話
月曜日
「よぅ、不死川」
「うるせェ…暫く話かけンじゃねェ」
はぁ?と思ったが顔を見たらすこぶる機嫌が悪いのがわかった。
まぁ、面倒臭ぇからお望み通りそっとしといてやる。
火曜日
今日も引き続き不死川は不機嫌なようだ。
そういえば昨日も今日も夢の姿がねぇな。昼休みだってのに今も現れない。
はは〜ん、不貞腐れてやがるな?これは面白そうだ。
昼飯を食った後、職員室を出ていく不死川の後をつけてみた。
ふと、不死川が足を止めて立ち止まった。暫くしたらまた歩いて階段を登り始めたので不死川が何を見て居たのか気になり覗き込むと、煉獄と不死川を世界一のイケメンだと思ってる夢が携帯片手に談笑してる。
これは不死川をおちょくるいいネタになりそうだ。
放課後になり、職員室の入り口でまた足を止めてる不死川を発見。
なんとなく顔を覗き込むと物凄い顔をしていた。おいおい、教師がしていい顔じゃねーだろ。俺様をギロッと睨んでから職員室には入らず不死川はどっか行った。
職員室では冨岡とアイツが嬉しそうな顔をして笑い合ってる。あーあーあー。
夢が冨岡にありがとうーと言って、職員室から飛び出し、不死川の名前を叫んだ。が、反応してもらえなかったのか少しシュンとして、下校していった。
からかうつもりだったんだけどな〜…しょうがねぇ奴等だぜ全く。
「不死川ー来月のスポーツやる時アイツ連れてってやれよ」
職員室で各々が作業をしている時に俺様がいきなり口を開くと煉獄と冨岡をこっちを見てきた。
「はァ?テメェが連れていけばいいだろ…大好きだって言われてたじゃねェか」
「あァ確かに言われたな、お前の写真を送ってやったらな」
「俺も言われたぞ!不死川が写ってる写真を送ったら!」
「俺は言われてない…写真送ってやったのに…」
冨岡だけは心外という顔をしていたが、俺様と聡い煉獄はニヤニヤしてる。
「機嫌直ったのかよ、スネ弥先生」
「うるせェェェっ!!死ねェェテメェ等ァァァ!!」
「ははははっ顔真っ赤だぜっ!!」
「よもやよもやだな!!」
水曜日
「先生…お願いが」
「…ンだよ」
昼休み。無視されてもめげない夢がもじもじしながら不死川のところにやってきた。
「ちょっと…上脱いでもらえます?」
「ハァ?」
「宇髄先生から貰ったこの写真のせいで生で見てみたくて仕方がないんです!!エロいこの腰の筋肉見せてー!!」
「宇髄ィィィィ!!」
携帯には上半身裸の不死川が写し出されていて、ココっ!!ココっ!!と腰の辺りを指指している夢と俺様にブチキレている不死川。
「誤解解いてやったんだからチャラだろ」
「元はと言えばテメェがこんな写真送らなきゃこんな事にはなってねェんだよォォォ!!」
あ…確かに(笑)
「テメェもボタン外そうとしてんじゃねェェェェっ!?」
「やった、乳首見えたっ!」
でも、幸せそうなんだから俺様に感謝するべきだと思うよ不死川は。
end.
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