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不死川先生3話


「煉獄先生」


「どうした!俺に用事とは珍しい」


「先生も先週末にサッカー行きました?」


「うむ、参加したぞ。その時の青痣がこれだ!」と見せられた足には立派なあおたんがあった。


「その時の写真とかないですか?」


「皆で撮ったのが何枚かあるがどうした?」


「不死川先生が写っている写真がほしいです!是非!」


「いいだろう!」


「やったやった!先生大好き!」


写真を送ってくれると言うが連絡先を知らなかったのでSNSを交換した。


送ってもらった1枚目の写真には全員でコートで肩を組んで並んでいる写真で、本当にサッカー選手のようだ。2枚目は煉獄と不死川サッカーしているところの写真。

格好いい、本当に見たかった…生で見たら格好良すぎて失神するかもしれない。

1枚目の集合写真を見てると冨岡先生を見つけたので放課後に冨岡先生にも聞いてみよう!



「冨岡先生ー」


「なんだ…」

「先週末のサッカーの写真持ってます?」


「あるが…」


「見せて下さい!」


冨岡先生の隣の席が空いていたので椅子を借りて座り、携帯を覗き込む。


「あ!今の!今の写真送って下さい」


「あぁ…不死川の写真がほしいのか」


「はい!」と答えると冨岡先生は「本当に夢は不死川が好きだな」と言って微笑んだので私も連れて笑顔になる。

快く写真を送ってくれた冨岡先生に感謝を伝えて帰ろうとした時、開いていた職員室の入り口から不死川先生が通り過ぎて行くのが見えた。


急いで廊下に出ると大好きな背中が見えて先生の名前を呼んだ。


「不死川先生ー!」


あれ?…聞こえなかったのかな?
先生は足を止める事なくポケットに手を突っ込んだまま歩いていた行ってしまった。

なんとなくこれ以上追いかける気にはならなくて、とぼとぼ大人しく帰宅し、集めた不死川先生の写真を見るがなんだが素直に喜べなくてモヤモヤする。

明日、また話しかけてみよう。きっと、機嫌が良くなかったか、急いでいたのだ。そう思いたい。


end.



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