不死川先生1話
「先生ー」
「先生ーってば」
「……職員室なんだから先生だらけだっつの」
「不死川先生ー!!」
「わかったから、デケェ声出すな。んだよ…」
「先生ごめんね?拗ねてるんでしょ、私が宇髄描いたから」
「…んなことねェ、お前が誰を描こうが知ったこっちゃねぇよ」
「ブハッ」
近くにいた宇髄先生がついに我慢出来ずに吹いて笑い出した。
「あ〜おっかしぃ、ごめんなー?不死川。俺様が絵のモデルになっちまって。俺の方がかっこよかったんだもんな?」
「殺すっ!!」と言って不死川先生が勢いよくボールペンを宇髄先生に投げつけたが避けたので宇髄先生には当たらなかった。
けど、冨岡先生の椅子にボールペンが突き刺さってた。怖い。
「宇髄先生違う違う!!私は不死川先生が一番かっこいいって思ってます!!毎日っ!!」
「じゃあ、なんで俺様を描いたんだよ、好きなやつ描きに行けっつったよな?」
「だって、不死川先生をかっこよく描いたら皆に見られちゃうじゃん!!かっこよさに気づかれたら困るんです。ただでさえ、ライバル多いのに!!」
「だってよ、良かったな不死川」
「うるせェ、黙れ、死ね、宇髄ィ」
「ハハッ、不死川耳が赤いぜ」
「殺すっ」
宇髄先生を追っかけて不死川先生が職員室から出ていってしまった。私も帰るとしよう。
「ふふっ」
Bluetoothでイヤホンを繋いでいたからシャッター音が聞こえなくてバレなかったが、先ほど1枚写真を撮ったのだ。正面からじゃないのが残念だけど、横から撮った不死川先生の耳は確かに赤い。
「待ち受けにしよー」
今日も不死川先生と会えて幸せな1日でした!!
end.
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