×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -
※お話の都合上、登場人物である雑誌の記者を、かなり頼りないぐだぐだの記者に設定しております。
 設定や内容に対して不快に思われてしまいましたら申し訳ございません。
 念のため閲覧注意とさせていただきます。 


はぁ、これから雑誌の取材ねぇ……なーんかやる気しないなぁ。真面目なこと言わなきゃいけないんでしょ?
未来の里の子供のために、とかこれからの忍びの未来は、とか……。わかるんだけど、もう散々別の取材で話してきたからそんなのオレじゃなくて、もっと他の五影とかにお願いすればいいじゃない?ほら我愛羅とか。あぁいう話するのアイツ得意じゃん。
ええっ?今日は気を抜いて素顔のオレ?ちょっとマスクは……あぁ取らなくていいのね、それにふざけたことも言っていいって?
素顔なんて晒したくないっつーの――

「火影様、本日はどうぞよろしくお願いします!」
「はーい、よろしくね」

ある日の応接室。
オレは目元のみを笑っているように見せかけると、テーブルを挟んで向かい合わせに座っている青年に、喉まで出かけたため息をぐっと呑みこんだ。

今日の仕事は週刊誌取材。
今までも雑誌の取材は何度か受けたことがある。
テレビも新聞も、忍界隈の有名誌も、オレが火影になってからはいくつものメディアが話を聞きにやってきた。
まぁ残念ながら、毎回聞かれることは同じで、まるで就活の面接でもしているようだった。――ってオレは就活したことないんだけども。

ましてや今日は俗っぽい週刊誌の取材だ。
かの有名な、嘘なのか本当なのかわからない、ギリギリを攻めすぎている雑誌だ。毎度同じことばかり言っているオレの記事なんて、読者に求められているのかさえも怪しい。

その証拠と言わんばかりに、いつもはテレビであれば10名ほどの取材班、雑誌であればまぁ3名くらいで来るのだが、今日はヨレヨレのシャツをきた、――失礼だが――元気だけが取り柄のような青年が1名。いかに気合が入っていないかがわかる。
まぁオレもその方が気楽でいい。ちなみに誌面に掲載する写真は、別途こちらが用意したものを送付するらしい。カメラマンが来ないあたりも、いかにもラフである。

形式ばかりの挨拶が終わったところで、うちの事務方の子が熱々のお茶が注がれている湯呑みを二つお盆にのせて運んできて、オレと青年の前に静かに置いた。
青年は緊張して喉が渇いていたのか、すぐさま湯呑みに手をつけ、あちち!と飛び上がっていた。……全く心配な記者だ。

「失礼しました……それではさっそくお話をお伺いしたいんですが」

何事もなかったかのように青年は切り出す。

「ずばり、今お仕事で大切にされていることはなんでしょうか?」

ほらきたぞ――この質問は職業柄、定石である。
毎回答えが変わるのもおかしいと思い、毎回一字一句同じ返答をするようにしているのだが、オレをインタビューする前に他媒体でのインタビューを見ないのだろうか。疑問に思う。
今日も当然のようにスラスラと定型分を答えると、彼は「なるほどですね!」と深く頷き、メモを取っていた。
オレはその様子を見て、あることが気になる。

「そういえば君、ボイスレコーダーとかつけてないけど大丈夫?」

いつも取材では、取材者の手元には何かしら録音する機会が置いてあることが常だった。
しかし彼の手元にはボロボロのノートと、ボールペンだけである。

「あ!すみません忘れてました!」
「危ない危ない……」

青年は屈託のない笑顔を浮かべて謝ると、慌ててカバンから小型のボイスレコーダーを取り出す。意図せずチラッと見えてしまったが、鞄の中は相当汚なさそうだ。
なんだかこのドタバタ感、どこかの誰かにそっくりだ――オレにはそう思えて、呆れつつも懐かしい気持ちに襲われた。

「大丈夫?もう一回言おうか?」
「大丈夫です、すみません!それでは次は――」

仕事は興味なしか――こっそり心の中でツッコミを入れつつ、オレは苦笑いを浮かべる。

「プライベートのことでお伺いしたいのですが、プライベートで大切にされていることや辛いこと、そして最近の火影様が一番楽しみなどをいろいろお聞かせ願えないでしょうか!」

どうも仕事のことは聞くつもりはないらしい。まぁ雑誌の傾向からして当然だろう。
にしても、普通は気分を害さないよう本題に入る前に仕事関係の質問をいくつかするのが常識だろうに、随分ストレートな記者だ。

「これ、言ったらぜーんぶそのまま書かれちゃうんでしょ?」
「書きます!」
「やっぱりこう……脚色したりするの?」
「します!」

食い気味で答える。え、とオレが漏らすと、青年は途端にまずいという顔をして、「嘘にならない程度にです!」と威勢よく補足をした。

「あんまりあることないこと書かれちゃうと、オレも火影って立場だから困っちゃうんだよねぇ」
「そ、そうですよねー……」

青年はわかやすく困った顔をした。
そんな顔をされると、なんだか悪いことを言ってしまったようで、オレまで困ってしまう。

「そうそう、今日のオレへの取材はどういう経緯できてくれたわけ?」

少し空気を変えようと、にこやかにたずねると、徐に彼は俯く。
さらに、八の字に下がっていた眉をより一層下げ、思い詰めたような表情をした。

「火影様にこんなことを話すのもなんですが、この記事が決まらないと俺、記者から外されてしまうんです……」

そういうことか――オレは俄かに納得した。

「それはかわいそうに。今まで君が書いた記事は掲載されたことないの?」
「入社して一回、アイドルのゴシップをスッパ抜いてから、実は一度も……」

あれだけ元気だった彼が、どんどん萎れていく。

「それで、今度はアイドルとか芸能人じゃなくて、もっと大物じゃなきゃだめだと思って、火影さんのことを実は三ヶ月くらい張ってたんですけど。でも、彼女さんがいることくらいしか分からなくて……」
「あー、なんかつけられてると思ったら君だったのね」
「え?!気づいてたんですか?!」
「忍なめるんじゃないよ、もう」

事前調査が足りなさすぎるよ君、と呆れて思わずため息が漏れる。彼は小さくなった背中をさらに丸めて、すみません、と呟いた。

「で、直球勝負にきたってわけね」
「はい……」

素直ではあるが、器用のキの字もない、愚直な青年だ。素人のオレが見ても記者にはどうも向いていないような気がする。オレが上司だったらやめろ、と真っ先に怒る対象になるだろう。

「聞きたいんだけど、君はゴシップ以外に取材はしたことある?」
「あります……」
「何を大切にして取材をしたり記事にしてきたのかな?」

これではまるでオレが取材者のようだ。

「えっと……、うちの週刊誌であっても、面白がって盛りすぎて嘘にならないように、確かなことだけを書いてきました」
「多分そこだろうねぇ、記事が決まらない原因は」

青年は不意を突かれたように、目を丸くする。

「君の所の雑誌は、嘘か本当かわからないギリギリのところを責めるのが持ち味だろ?それなのに事実だけ書いても面白みが無い」
「でも、あまり面白おかしく書くと問題に……」
「読者は何を求めていて、書かれる側はどこまでのラインを許容してくれるのか。そこを見出すのが君の仕事だ。ただありのままに書くなら、素人だってできる」
「――ッ!」

青年の肩にキュッと力が入る。まるで子供が怒られる前に身構えるようだった。
オレはそんな彼の緊張を解くように、なるべく優しい声色で言葉を続けた。

「実はオレの教え子に、君みたいに馬鹿正直な奴がいてね。そいつは最初はダメダメで、それこそ成績もドベだったけれども、諦めずに努力を続けて、最後、すごーく伸びたよ。オレを超えるくらいにね」

なんのことやら、と青年の表情が困惑する。

「まぁ言いたいのはさ、君のその馬鹿正直なところがそいつに似ててねぇ……ついつい説教まがいのことしちゃって。悪いね」

あはは、と笑って右手を頭の後ろへやる。
青年は話が繋がったのか、パッと明るい表情になり、元の威勢のいい声で「とんでもないです!勉強になります!」とテーブルに頭がつきそうなくらい深くお辞儀をした。

「――で、本題のプライベートの件なんだけど」

一度咳払いをし、脱線した話を戻す。

「まぁ君にいきなりさっき言ったことをやれと言っても難しいだろうし、最後のチャンスを潰すのもかわいそうだから、今日はオレが本当の話をある程度盛って話す。それをそのまま記事にしてくれ」
「すみません……!ありがとうございます!」

半分嘘で半分本当って程にしてもらえたら嬉しいんだけど、と付け加えると、オレは何を話そうかと考える。

「君、オレの彼女は見たって言ってたよね?」
「はい!」
「それじゃあ――

まず、オレがプライベートで大切にしているのは、カナの機嫌!
あ、カナっていうのは彼女のことね。もう同棲して何年も経つんだけど、結婚してなくても一緒に住んでると、こう……女の人って怖くなるわけよ。
主張が激しいっていうか、口うるさいお母さんみたいになるんだ。君も彼女がいたことがあればわかると思うけど。

そうだな、例えば……だけど、
オレも一人暮らし歴長いし、なんなら子供の頃から一人暮らししてたから家事なんかはきっちりできる方なんだけど、オレのやり方が気に食わないと喧嘩になるわけだ。
喧嘩って言ってもオレは怒らないよ?カナが怒ってくるの。もうそれはすんごい怖いわけ。
ちょっとでも言い返せば何倍にも言い返される。普段はすーっごいかわいい感じで甘えてくるし、夜だって……まぁ言わずもがなって感じなんだけど。ふふふ。
あ、すまん。話を戻すと、かわいい彼女をいつまでも見ていたいから……あ、前提として彼女が世界一大切だからってしっかり書いといてね、ここ重要だから。
つまりは、なるべく怒られないように、カナが気持ちよーく過ごせるように、カナが昼寝をしている時は音を立てず、忍びのように生活をし、カナが起きてるときは執事の如く要望に先回りし、カナを満たしてあげるってわけ。
これがプライベートで一番大切にしていることかな」

呼吸するかのようにとめどなく言葉を吐く。青年を見ると、目をキラキラさせていた。

「なんだか今のお話を聞いたら、火影様なのに親近感が湧いてきました!!すごいテクニックです!」
「だろ?」

自慢げに答えるが、実は全て本当の話というのは彼には内緒にしておこう……。

「でも、そんな大変そうな彼女さんなのに関係性は大丈夫なんですか?!結婚とかは考えてらっしゃるんですか?!」

「まぁ、そもそもオレが彼女に惚れて付き合ったからねぇ。
オレ、実は言い寄ってくれる女性がいても、最終的にフラれちゃうことが多くてさ。
カナのことは一目惚れとかではなかったんだけど、何回か会ううちにすごく居心地がよくてね。この人を逃したらダメだって思って必死にアピールしたんだ。
自分で言うのも恥ずかしいけど、オレはそこそこ高給取りだし、そこそこ優しいしで意外とモテるから、控えめなカナは最初信じてくれなくてね。
それはそれは頑張って口説いたさ。
で、三度めの正直でやっと縦に首を振ってもらって。そこからもオレの方がずーっとぞっこんで、会えない日は外でぼーっとしながら彼女のことを考えてたね。うん。
まぁそんなこんなで辛いことは、仕事でカナに会えないことが一番辛いかな。カナったら普段はツンツンしてるように見えるけど甘えんぼさんでさ。付き合ったばっかりの頃も、オレがバリバリ現役の忍だったからしばらく任務で会えないこともザラでねー。
帰ったら、『よかった、無事で!』なんて泣きついてきたりして可愛かったなァ。たまーに喧嘩したまま任務に行かなきゃいけない時とかもあって、帰ってふられたらどうしようかとヒヤヒヤしたよ。
そういう時は、気持ちが落ち着いたところで、ちょっとパックンに伝言お願いしたりして仲直りしたな。あ、これ言っちゃうと任務外で忍犬使ったってみんなに怒られちゃうからあんまり書いちゃダメなやつだ。
まぁ、辛いことはそのくらいで、楽しみなことは――

散々喋って、ようやくオレは湯呑みに口をつける。先程までは湯気が立っていたが、人肌ほどにぬるくなっている。うっかり喋りすぎたかもしれない。

「実はね、カナにプロポーズを考えてるんだ」

ゴクリ、と青年は生唾を飲んだ。自然とこちらへ身を乗り出している。いい反応だ。

「まぁいつするかはまだ決めてないんだけどね。オレもいい年だし、これ以上の人はいないって思ってさ。どう言おうかなー、なにしたら喜んでくれるかなーって考えるのが、今の一番の楽しみかな」
「おめでとうございます!」
「いや、まだ予定なんだけどね」

落ち着いてよ、となだめるように言うと、青年は「すみません、あはは」とずいぶんリラックスした表情で照れていた。
そこから緊張が解けたのか、彼は先ほどまで湯呑みが熱くて飲めなかった手元のお茶を、ゴクゴクといい音をたてて一気に飲み干す。

「君の聞きたかったことはこれくらいかな?他何か聞きたいことある?」

それじゃあ、火影様は――

そこからは、まるで別人のようにスラスラと質問が飛んできた。ほとんど世間話に近かったが、今まで受けたどのインタビューよりもやりとりが弾んだ。
こういう意外性、ナルトに似てないこともない――いつかの教え子の姿に重ねながら時間が過ぎていった。

「色々とお話お伺いできて、なんだか取材なのに楽しかったです!」
「あれ、もうこんな時間なの。年を食うと話が長くなって嫌だね」

オレから見て右側の壁にかけられている時計に目をやると、確かに予定より10分も時間が過ぎていた。

「それでは、お約束のお時間からだいぶ過ぎてしまって申し訳ございませんが、これにて本日の取材は終了とさせていただきます。お時間いただきまして、ありがとうございました!」
「いいよいいよ、それより記事、掲載できるといいね!」
「はい!」

ありがとうございました、と席を立ってお辞儀をする青年は、入ってきたときとは違う顔つきになっていた。
彼は壁にぶち当たりながらも、この仕事が好きで仕方ないのだろう。そしてきっと成長していけるだろう、そう感じられた。

青年は荷物をまとめると、晴れやかな笑顔でもう一度お辞儀をし、出入り口の方へ向かう。
オレは執務質の入り口まで後を追うように見送りながら、そういえば――と切り出した。

「そういえばさ、これ4月号に掲載するんでしょ?だったらエイプリルフール企画って言う設定にして、読者に嘘か本当か考えさせるようにしたら面白いんじゃない?」
「名案ですね!」

何から何まですみません、とペコペコとお辞儀をする彼は、水飲み鳥のようですこし可笑しくなる。

「ま!陰ながら応援してしてるよ」
「ありがとうございます!」

彼はまた深々とお辞儀をし、執務室を後にした。
その背中は、最初に挨拶した時よりも自信にあふれているように思えた。


***

――約1か月後

「ちょっとカカシー、なんか悪いことでもしたのー?」

カナが疑うような声で俺を呼ぶ。何かと思って傍に寄ると、差出人に「〇▲社 編集部」の文字が見えた。

「こないだの取材が記事になったんだ」

そういえば、少し前にあの青年からお礼と、今日届く旨の連絡が来ていた。
おかげで、記者として続けていけることになったらしい。
カナは早速封筒から本を取り出すと、パラパラとめくり、オレのページを探す。

「あ、あった」

取材の後日、シカマルにとってもらった写真がきちんと掲載されていた。
記事は、写真とともに見開き一ページの枠で、オレのアドバイス通り「嘘か本当か?!六代目火影の恋愛事情?!」と題されていた。
恋愛、という言葉が似合わないような気がするのは老いのせいなのだろうか。

「なにこれ……」

ざっと目を通したカナが、ぽつりと呟く。

「記者の子が新人君で、4月号掲載だからエイプリルフールに乗じて面白おかしく大胆にギリギリの線を攻めろ!ってアドバイスしたんだ。面白かった?」

オレがニッコリ笑顔でカナの様子を伺うと、彼女は怖い顔をして、オレの顔の前へ誌面を突き出してきた。

「なんでこんな恥ずかしいこと喋ってるの?!これじゃあ里のみんなにからかわれるじゃない……!」

雑誌で見えないが、向こう側のカナは、きっと怒ってかわいい顔をしてるんだろうな、と思う。
まぁまぁ落ち着いて、となだめながらオレもざっと誌面を読み流す。
編集に直されたのか、嘘とも言えない嘘が混じっており、逆にリアルな仕上がりになっていた。

「ま、企画の建前上誰も信じないさ。取材に来た子も半分嘘だと思ってたし」

でも……とカナはオレの顔前の雑誌を下げ、自分に向けて持ち直し、もう一度誌面に目を落とした。そのあと、恥ずかしそうにオレと雑誌へ交互に目をやる。
シカマルやナルトにいじられることを想定しているのだろう。

「カナは恥ずかしがり屋さんだね」
「意地悪いわないでよ……」

ポンポン、と子供をあやすように頭を撫でてやると、あきらめがついたのかカナはため息をついて雑誌を閉じた。

「まぁ、嘘ってことにしとくわ。あんまりこの記事のこと、言い回らないでね?」
「はいはい。ところでこれ、どこが嘘だと思った?」

そう意地悪で聞いてみると、彼女はもう一度雑誌を開き、ざっと眺め直したあと、少しためらいながら結婚の話題のところを指差した。

「ここでしょ、あえて言わなくてもいいわよ……もう、」

ためらっているのは、オレからプロポーズされるのを心待ちにしているから。きっとそうだろう。

「へぇ、そこか」

カナはわかりやすくムスッとしている。
その姿が、まるで子供の用で愛しくて仕方なくて。オレはまた、つい意地悪がしたくなる。

「ま、オレはぜーんぶ本当のことを言ったつもりなんだけどね、」

瞬間、カナの目がまん丸になる。本当にカナはわかりやすくて面白い。
思わずクスクスと笑みがこぼれると、彼女の小さな体を抱きしめた。

「カナ、今夜は雑誌の発売記念に夕飯食べにいこっか」
「え……なんで雑誌の発売記念なんて……」

混乱している彼女の頭をそっと撫でる。

「とーってもいいところ、予約したからおめかしよろしくね」

腕の中からカナを解放すると、言葉の意味が分かったのか、彼女は頬を赤らめてオレと目を合わせない。照れるといつもこうなるのだ。
今晩、あの言葉を伝えたら君はどんな顔をするんだろう――考えるだけで口元が緩む。

「じゃあオレは、ちょっとお花屋さんに用事があるから出かけてくるね」

そう言ってオレは彼女の前に跪き、彼女の白くて小さな左手を手に取ると、おとぎ話の王子様みたいに手の甲にキスをして見せた。
顔をあげると、指先から耳たぶまで、真っ赤な薔薇のような色に染まった、かわいいかわいい君がいた。


(嘘か真か)

back