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- ナノ -

お祭り会場を出て電車に揺られ、家に着くまで一時間弱。しっかりと手を繋いではいたものの会話は少ない。二人きりになれるところに行きたいだなんて自分でもかなり大胆なことを言ってしまったと思うけど…今日は年上であることへのプライドとか、そんなものは全てかなぐり捨ててしまいたかった。

「風呂入るか?」
「うん、今日は一緒に入ろう」
「…先にお湯ためるか」

せっかく着せてもらった浴衣を脱ぐのはもったいない気がしたから、脱いでしまう前に二人で写真を撮った。思い残すことはないくらいに写真を撮ったあと浴衣を脱ぎさり、お互い身につけているのは下着だけ。

本当は今すぐに触れ合いたかったけれど…たくさん汗をかいたからその汗を流してしまうまでの我慢だ。

この家で二人でお風呂に入るのは初めてのことだった。単身者用の部屋についているお風呂なんて小さくて、体の大きな大輝が入るだけでもいっぱいいっぱいになってしまうのに、二人一緒になんて無謀すぎる気がしていた。しかし大輝に背中を預けて足の間に収まってしまえば、存外狭さは気にならなかった。

「ナマエ…こっち向け」

抱きしめられたまま斜め後ろの大輝の顔を見上げるとすかさずキスが降ってくる。最初は啄ばむような可愛いキスでそれから舌を絡め合って深い深いキス。すでに背中に当たっている大輝のそれはいつもより主張が激しい。

「んあっ…大輝…っ」
「ナマエ…好きだ」
「私も…私も大好きだよ…」

後ろから激しく胸を揉まれ、先端を指ではじかれ、時折下半身の割れ目に指が這わされる。お湯の中でもわかるくらいに濡れているそこは、一刻も早く大輝と繋がりたくてうずうずしていた。

「あっ!んんっ」
「ここだと声響くな…やらしいぜ」
「大、輝っ」

何度キスをしても、褐色の肌に触れても、どうしたってこの愛しい気持ちを表現しきることができなくてもどかしい。

体の向きを変えて大輝の腰に跨るとお互いの性器が触れ合う。腰を揺らせば触れ合った部分が擦れてしまう。それが気持ちよくて腰はいつの間にか無意識のうちに揺れるようになっていた。

「ナマエ…もう入れてぇ」
「ん…私も欲しい…」

太い首に腕を巻きつけて懇願するように耳元で囁くと、大輝の体がピクンと揺れた。彼は私を抱えたまま立ち上がり、脱衣所でバスタオルを鷲掴みにするとそのままベッドに向かった。

大まかに雫を拭い去るとキスをしながらゆっくりと押し倒された。伺うように私を見つめる瞳は妖艶で、またジュワリと下半身が濡れた。

「え、やだっ、待って!」

突然足を大きく開かされたと思うと、大輝は敏感になった私のそこに顔を埋めた。潤す必要なんてどこにもないくらいビショビショに濡れているところを舌で丁寧に舐められ、突起を甘噛みされ、中がヒクヒクと震えているのがわかった。

「あっ、もうだめ、大輝、お願い…っ」
「ん…っ…なに、入れてほしいのか」
「うん、欲しい…大輝がほしいの」
「もうちょい遊びたかったけど」

大輝は買い置きしてあったコンドームを手に取ると、随分慣れた様子でそれを装着していた。自身にゴムをかぶせながら「可愛かったぜ、舐められて興奮してるナマエ」なんて言われて、羞恥心で顔が真っ赤になった。くくくと楽しそうに笑いながら、ゴム越しの性器が私の割れ目をこする。もどかしい刺激に、すりつけるように腰を動かすと大輝は嬉しそうに笑った。

「入れてやるから」
「はやく…きて」

あてがわれたそれはゆっくりと私の中に侵入してくる。大きくて、長くて、ちょっと突かれただけで最深部に届いてしまう。

「あ…うっ…」
「苦しくねぇか…っ…」
「大丈夫…もっとちょうだい…」
「はぁ……う…やべぇ…」

風呂場と違い音は反響しないけれど、それでも耳に届くのはグチュグチュと性器が出し入れされる音と、パンパンと肌がぶつかる音。そして耳元で聞こえる大輝の激しい吐息に頭はクラクラしていた。ほんの数ヶ月前まで大輝とこんなことをする関係になるなんて思ってなかった。お互いの恥ずかしい部分を見せ合って、舐め合って、ひとつになって、愛しさは募るばかり。

「ぅあ…締まった…っ」
「大輝、すき、っああ!」
「んっ俺もだ…」
「ダメっ…そこダメ…っ!!」
「一緒にイくぞ…!」

足を高く持ち上げられ腰が浮いた状態でより深く繋がった。腰を振るスピードがだんだんと早くなって、お互いの限界が近いことがわかった。

「あっあっ…ダメ!イく!」
「ああイくぞ…っ!」
「ああああ!大輝っ…大輝…!」
「ナマエ…っ…う…っ」

お腹の中で大輝のものがドクンドクンと脈打つのを感じながら絶頂を迎えた。イったあと、私の頭を撫でながらキスをしてくれるこの瞬間が好きだ。大好きな人に愛されていることをより強く実感できるこの瞬間が。

「はぁはぁはぁ…体大丈夫か」
「うん…」
「ああ…ちくしょう可愛いな」
「ふふ、なにそれ」
「離れたくねえ」
「私も、ずっと一緒にいたい」

この先、大輝が愛する人が私だけならいい。大輝が焦がれるのが私だけならいい…。愛してるの気持ちをこめて私からキスをした。満足げに笑った大輝の表情を目に焼き付けて瞳を閉じた。たくましい腕に抱かれていつも以上にいい夢が見られそうだ。


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