ナマエが任務にでてから早くも二週間。
カカシはナルト達と波の国の任務から帰ってきたばかりだ。再布斬達との戦闘でナルト達は格段に強くなったが、忍とは何なのかその疑問にぶち当たって大いに悩んだ。子供ながらに考え、答えを見出せたのならいいのだが。
カカシが色々と今後の指導について考えながら家に帰ってくると、明かりがついていた。
風呂場の方からシャワーの音が聞こえる。
ナマエが帰ってきたんだろう。
ーーーガラガラ
「ナマエ、おかえり」
「あ……カカシ」
「俺の気配に気付かないなんてよっぽど疲れてたの?」
「カカシ……一緒に入ろう」
ナマエが寂しそうに、カカシに縋るように腕を伸ばした。彼も服を脱ぎ、二人だと少し狭い風呂場へと入った。ナマエは何も言わず、出しっ放しのシャワーに打たれながらカカシに抱きついた。久々に裸のまま触れ合った体温。カカシはナマエの濡れた髪を撫でながら、少しだけ血のにおいが残る彼女に問いかけた。
「やなことあった?」
「……また人を殺した」
「そっか」
「里のためだもん、仕方ないとは思ってるよ」
「うん」
「でも、木の葉の人を生かすために他の人を殺していい道理なんてないと思っちゃってる私がいる」
「そうだね…」
「忍、なのに」
ここにもまた忍とは何なのかという疑問にぶち当たってしまった子がいる。彼女より幾分忍歴が長いカカシだって、未だにちゃんとした答えはわからない。しかしミナトがナマエやナルトに託したように、未来の誰かが幸せになるために今を生きるしかないのだろう。
「ナマエ」
「ん?」
「久々にお前を抱いてもいい?」
「…うん」
「このまま放っておいたら消えてなくなりそうだね、お前」
「カカシを置いてなんて…どこにもいかないよ」
ナマエがカカシの頬に触れたのをきっかけにふたりはキスをした。ナマエの濡れた体をタオルでくるんだまま横抱きにしてベッドまで連れて行き押し倒すと、カカシの髪から滴った雫がナマエの頬に落ちた。…それはまるで彼女の涙のようだった。