「カカシおかえり!風の噂で色々聞いたんだけどナルトがミズキに騙されてイルカが怪我してナルトが卒業できたんだって!?」
「…少し落ち着きなさいって」
ナマエが、家に帰ってきたカカシに勢い良く駆け寄り聞きたいことを一気に喋ると、カカシは頭にはてなマークを浮かべながら落ち着けと愛しい彼女の頭をポンポンと二度叩いた。
「落ち着いた?」
「……スー…ハー………ん。オッケー」
「確かに色々あったけど、ナルトは無事に卒業したみたいよ」
「良かった……」
これで愛する弟であるナルトの夢の第一歩が踏み出されたわけだと思うと、感慨深くて姉であるナマエの瞳からはボロボロと雫が落ちた。
「こらこら泣かないの」
「だって嬉しい……!」
カカシは困ったなあと全然困ってないような顔で笑いながらナマエを抱き上げ部屋に入ってソファに腰掛けた。
「もっとすごーいビッグニュースあるんだけど聞く?」
「うん!」
「俺ね、今回…ナルト達の担当上忍になった」
「……………え?」
「はは、驚いてるね」
カカシはしてやったりな顔をしてグシャグシャとナマエの髪をかき混ぜた。
カカシがナルトの担当上忍となったのは、ナルトの九尾の力を監視する目的もあるんだそうだ。
ある程度実力を伴う忍でないと、人柱力であるナルトの中の九尾が暴走したときに止めることは難しい。カカシが担当上忍になったのは必然であり妥当な選択ともいえるのであろう。
「三代目が、ナマエが少しでもナルトの成長を近くで見られるようにっていってたよ」
「え?」
「俺との繋がりを利用して会えるでしょ」
「あ、」
そういえば…とナマエは思う。
ナルトがアカデミーに入ったころ、三代目が言っていたことを思い出した。こういうことだったのかと。
「カカシ!」
「う、苦しい苦しい!」
「カカシと一緒にいて良かった!」
「えー?ナルトに会えるから?」
「うん!」
「それはちょっと寂しいじゃない。今までナルトに会うために俺といたの?」
「意地悪、そんなわけないのに」
「知ってる」
ナマエはチューーー!と少し強めにカカシの唇に自分の唇を押し当てた。未だカカシの膝の上に座っているナマエは、今日はなんて素敵な日なんだろう!と満開の笑顔を咲かせている。
「あんまり可愛いことすると襲うよ?」
「もう襲ってるじゃん!」
「俺らも大人になったなあー」
「もう!親父くさい!」
ナマエの腰をいやらしく撫で、服をさりげなく……はないけど、捲りあげようとしたカカシの手はペチン!と叩き落とされた。