「おーい!イルカー!」
「お、ナマエじゃないか!久々だなあ」
「一楽のラーメン食べたいなあ、先生」
「ハートマーク飛ばすな。そうだなあ…たまには付き合ってやるか」

ナマエは道端で見かけたイルカに声をかける。
イルカを見ていると何故か安心する。お兄ちゃんみたいだもんなと彼女は思う。とはいえ二人の年はそれほど変わらないのだけれど。

「アカデミーはどう?ナルトは頑張ってる?」
「頑張ってはいるが…なんだかな、あいつはお前と違って不器用だから」
「今回は卒業できそう?」
「厳しいかも知れない」
「ええ、また?」
「アカデミーを卒業させたにしても、そっから先命の保証が出来ないとなるとな。ためらうんだよ」
「うーん」

イルカが言うにはナルトは今回も卒業が危ぶまれているらしい。本人は額当てを欲しがっているそうだが…。

「あいつは火影になるんだと」
「え!ほんと!?」
「ああ、やっぱりあいつは四代目の…」
「私もなりたいのに!」
「え?そうなのか?」
「いや冗談だけど」
「なんだよ」
「ナルトが火影か……」

ナマエは四代目火影の名を背負ったミナトの姿を思い出していた。かっこ良かったなパパは。ママはいつでもメロメロだったし。……と。

「ナルトよりも先にカカシさんが火影になる日が来るだろうな」
「それはかっこいいかも」
「相変わらず溺愛だな」

ナマエは父であるミナトの面影に、恋人であるカカシの姿を重ねて見た。今より少し年齢を重ねたカカシが火影の名を背負った姿を想像してみるとものすごく素敵だった。

ナルトの話、カカシの話、アカデミーの話。
他愛ない日常の話をしているうちにあっという間にラーメンは空になってしまった。

「ごちそうさまでした」
「また行こうな」
「うん!いつもナルトにも奢ってくれてるんでしょ?ありがとう」
「いや、俺もあいつといると楽しいんだ」
「ナルトはイルカのおかげで寂しい思いをしなくて済んでるんだよ。本当にありがとね」
「ははは!礼には及ばないさ」

イルカの笑顔は、人懐っこいナルトの笑顔と似ている気がした。

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